
ディスプレイ業界を最初に知ったのは、大学4年の時に友人が同業他社に内定したときでした。「商業店舗を手がけている」といった仕事の話を聞いて興味を持ったのがきっかけです。その後、大学院時代にその会社の制作部門でアルバイトをして、この業界にはまってしまいました。ゼネコンに入社した別の友人達は、ずっとマンションや倉庫を造っています。それに比べると、ある時は「科学館」を、またある時は「モーターショーの大型ブース」をと、いろいろなバリエーションの案件を、年に何物件か担当するという仕事が面白く、自分らしさを発揮できると思い、この世界へ進むことを決めました。バイト先の社員の方から「大きな仕事は業界大手でなければ難しいよ」という話も聞いていたことから丹青社を選びました。

企画段階では、デザイナーが起こしたデザインが実際のモノとして成り立つか、また予算内に納まるかといった点をチェックするのが制作の大きな役割です。工事の契約後は施工図を作成し、実際の制作現場を管理していきます。私はイベントや展示会の制作を志望して入社し、実際にその分野に配属されました。東京モーターショーの大手企業ブースを担当した際には、一般的なイベントとはスケールが違うだけに、プレッシャーも並大抵ではありませんでした。制作の仕事は、納期や予算を守ることは勿論もちろんですが、まずどれだけデザイン案に沿ったものを再現できるかが重要です。パースと同じものが目の前に1分の1サイズで完成した時は、もう「やった!」という達成感に充たされます。
私は現場の活気が大好きです。施工が始まると東京ビッグサイトのような広い会場では、朝早くからさまざまな施工会社が一斉に入って工事に取りかかります。イベントが終われば一斉に撤去にかかって、最後には、またがらんとした元の空間に戻ります。この「学園祭」を大がかりにしたような現場の雰囲気に、なんとも言えない面白さを感じています。
| 8:00 | 8:30 出社 メールチェック |
|---|---|
| 9:00 | 本日の業務内容の再確認、社内帳票、経費精算処理 |
| 10:00 | 外出 展示会の消防確認打ち合せ |
| 12:00 | 昼食 |
| 13:00 | 展示会場現場調査 |
| 15:00 | クライアントと展示会施工打ち合せ |
| 17:00 | 帰社 協力会社との発注およびスケジュール打ち合せ |
| 19:00 | 図面およびスケジュールの最終自己チェック |
| 20:00 | 翌日以降の作業内容の確認 |
| 21:00 | 現場施工用資料(図面・安全書類・腕章等)の準備 |
| 22:00 | 業務終了 退出 帰宅 |
何年か実務経験を積んできましたから、作り方や素材に関する基本は身についてきたと思います。例えば天井にどの様なものを、どう取り付ければ良いのかということは、実際に現場で天井裏にまで潜り込んで自分の目で見ながら覚えてきたことが自信につながりました。また、大きな案件を経験してきたことも、スキルアップに役立っています。例えば2005年に担当した「ガスの科学館」は、3カ月間の工期に延べ2000人もの職人さんが入った大規模なもので、工程管理や安全管理、職人さんとのやり取りといった面で大変勉強になりました。
今後のテーマは、施工図の作図レベルを上げることで、本当に良い物を作る為には欠かせません。外注することもありますが、できるだけ自分でやって力を付けて行きたいと思っています。あとは空調などの電気・設備系や映像制作の知識をつけること。もちろん勉強を続けていますが、まだまだ足りないと感じています。

入社前に聞いていたように、大きな仕事ができることは丹青社の魅力だと思います。他の会社では、やろうと思ってもできないスケールの仕事も担当することができます。会社の風土としては職人気質というか、スマートさよりも「ものづくり」へのこだわりのようなものを感じます。また、仕事の自由度は比較的高いと思います。上司に恵まれた面もあるかもしれませんが、初めて1人で仕事を担当したときも「まず、自分が考えたことにこだわってやってみろ」「困ったことがあったら早く言えよ」と送り出してくれました。困った時は頼りになり、振り返ればしっかりチェックもしていてくれる上司、先輩が多く、私にとって今の環境は働きやすく、とても気に入っています。


