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【about Tanseisha Group】

ディスプレイ・内装業のスペシャリストを輩出する
人材派遣会社『丹青ヒューマネット』

丹青社グループ

発想力と具現化力を含めた多彩なクリエイティブの力を大切に、こころを動かす「社会交流空間づくり」に挑み続ける「丹青社グループ」。『丹青ヒューマネット』は、空間づくり事業を中心に活躍する⼈材の派遣・紹介サービスを手がけています。働き方改革の推進が叫ばれるなか、ディスプレイ業に携わる人材をどのように輩出しているのか、丹青ヒューマネット代表取締役社長 石畑和恵のインタビューから紐解きます。

丹青ヒューマネットロゴマーク

大型商業施設や専門店などの空間づくりを行っている丹青社グループの子会社として2004年に設立。「働く人を幸せにし、働きがいをデザインする会社」を掲げ、主として施工管理やデザイナーの人材派遣や人材紹介を行う。

石畑和恵ポートレート

石畑 和恵 (いしはた かずえ)
株式会社丹青ヒューマネット 代表取締役社長

鹿児島県出身。1991年株式会社丹青社入社。制作職として経験と実績を積む。丹青社で初の産休・育休取得後、企画職で復帰。2005年に、現在(2023年)も続く丹青社のオリジナル実践型新入社員研修「人づくりプロジェクト」の立ち上げ等を経て、2019年株式会社丹青ヒューマネット取締役に就任。2020年2月より現職。

※ニュースレター(2023/11)をPDFで見る

【1】ディスプレイ業で「人材」を派遣する大切さとは。

調査・企画からデザイン・設計、制作・施工、運営やメンテナンスまで、『人』が支える役割が非常に大きいのがディスプレイ業の特徴です。 丹青ヒューマネットには、20代から70代まで幅広い年代の方が在籍しており、施工管理技士をはじめとした制作職、空間デザイナー、事務職等多彩な業種のスペシャリストとして、丹青社グループ各社や、ディスプレイ業各社、協力会社等に派遣しています。最近では、3DCADのスキルを持ち即戦力で活躍しているデザイナーや、地方に移住してデザイナーと地域創生の支援を両立している方など、それぞれのライフスタイルに合わせて従事する方も多く見受けられます。派遣社員の働く場、働き方はさまざまですが、トップクリエーターと協働して業務を推進し、企画力、デザイン力、ディレクション力、プロデュース力など個々の力を合わせてひとつの「空間」を完成させる喜びを多くの関係者と分かち合える「空間づくり」に携わることは、個人のキャリア形成において大きな経験・財産になると考えています。

施⼯を専⾨に⼿がける(株)丹⻘TDCとともに実施した『墨だし研修』のようす。グループ会社で連携しながら「⼈材」の育成を進める

私自身のキャリアのスタートが制作職だったこともあり、当社から現場の管理者として数多く派遣している制作職ならではのやりがいや苦労は理解しているつもりです。制作職は施設のオープン日が決まっているなか、多くの職人さん方と協力しながらひとつの空間をつくりあげます。現場に携わる皆さんにとって安全・安心な環境を整え、コミュニケーションを大切にしながら作業等の調整・指示を行う当社社員の存在は欠かせません。現場の環境づくりは担当する制作職の皆さんが進めてくれていますので、従事する制作職の働きやすさを向上させるのは私たちの役目です。

また、当社から派遣しているデザイナーは幅広いプロジェクトに携わっていますが、もとを辿れば手書きで図面を起こす時代から2D・3Dへと、環境やソフトの急激な変化に都度対応し、さらに培ってきた技術やノウハウを発揮し、それぞれの場所で活躍しています。そんな派遣スタッフたちの声を直接聞きながら、資格取得の支援や教育機会の創出など、各自のキャリアアップにつながるような施策を進めています。

よりよい空間をつくりあげる「人」こそが財産という業界で、組織系企業からアトリエ系企業までそれぞれの企業・組織が求めている「人」を知り、ひとりひとりが望む働き方に合わせた働く場と「人」をつなぐこと、さらに各々が「空間づくりのプロフェッショナル」として、より長く勤めあげられるような制度づくりも、ディスプレイ業界の人材派遣会社の大きな役割のひとつだと考えてます。

【2】“業界”を伝える新たな取り組み。~施工現場と中継を結ぶ出前授業~

学校側の意見も取り入れながら出前授業を企画

学校側の意見も取り入れながら出前授業を企画

どの業界においても人材不足が叫ばれて久しいですが、ディスプレイ業界も人手が足りていないのが現状です。認知度が低い業界ですので、まずはより多くの方にこの業界と働き方についての理解を促し、空間づくりに携わる人を増やすことが急務です。丹青ヒューマネットは、建築やデザインを学んでいる学生の1人でも多くに、空間づくりのおもしろさを伝え、一緒に空間づくりを行う仲間を募るため、短・中・長期的な効果を狙った以下のようなさまざまな発信を強化しています。

普段⾒られない施⼯現場と学校を中継でつないだ

普段⾒られない施⼯現場と学校を中継でつないだ

業界そして現場の特性上、実際に働く姿を外部に見せるのは難しいところですが、2023年には初めて、事業者様にご協力いただき、実際の施工現場をオンラインで生中継しながら制作職と学生が直接コミュニケーションをとる『ハイブリッド出前授業』を実施しました。参加した学生からは「空間づくりに興味をもった」「施工管理職の役割がわかり、魅力を感じた」といった感想が届いており、学校側からも「リアリティのあるプログラムで、学生の仕事への理解が進んだ」といった声がありました。

また、東京で開催したインターンシップには福岡や関西といった遠方からの参加もあり、外からではわかりづらい業界だからこそ、より多くの機会を設けて「積極的に伝える」こと、そしてそれを継続し「『ディスプレイ業界で働く』という選択肢を増やす」ことの大切さを実感しています。

【3】「人が育つ会社」をつくるために。

丹青ヒューマネットの新入社員や若手社員は、配属先の企業の一員として業務にあたりますが、オープン日に合わせて、ひとつとして同じもののない「空間」をつくるため、『予定調和でない、待ったなしの現場』で、数々の課題を乗り越えていく必要があります。そこで親会社である丹青社の社員の皆さんと一緒に、人を育てるための協力体制を整えています。

研修の最後には、学びを発表しながら振り返りを⾏った

研修の最後には、学びを発表しながら振り返りを⾏った

今から20年ほど前に私も立ち上げに参画した丹青社のオリジナル実践型新入社員研修「人づくりプロジェクト」は現在もかたちを変えながら継続されています。その中心プログラムである「プロダクト制作」は、新入社員同士がチームワークを図りながら、ステークホルダーとの合意形成や関係構築、品質・コスト・納期の管理などを通して、実務に近い困難を体験し「仕事の作法」を学びます。

それをヒントに2023年に初めて丹青ヒューマネットで企画したのが、群馬県前橋市での研修です。ステークホルダーとして群馬県前橋市のまちづくりに携わっているゼネコン2社と前橋市にご協力いただき、3週間にわたって新入社員向けの研修を行いました。2つのチームを編成し、現場見学、施工管理の方々との対話、与えられた役割からミッションを完遂するなど、実地も織り交ぜながら、仕事に取り組む姿勢をはじめ、多くの人と関わりながら業務を遂行するという社会人として大切なことを学ぶ貴重な機会となりました。

【4】「人」で空間づくりに貢献する。

「VRセレモニー」

丹⻘社CMIセンターが開発した「VRセレモニー」の販売も丹⻘ヒューマネットが新たに⼿がけている。本事業を通じてシステムを理解し、今後増加が予想されるバーチャル空間関連の⼈材紹介依頼に備える

私たち丹青ヒューマネットは「人」で空間づくりに貢献することが最大のミッションです。テクノロジーの進化に伴い、空間づくりにおいてもテクノロジーの力で業務改善を進め、また新たな技術を活用して表現の幅を拡げています。一方で、人がもつアイデアとテクノロジーをかけあわせる重要性はより高まっており、ひとつとして同じ空間がないというディスプレイ業に携わる「人材」の価値の大きさが揺らぐことはないと思っています。

私は丹青社で産休・育休を取得した初の女性社員として当時社内外のたくさんの方の理解・協力を得ることで実現し、それが私のキャリア形成の大きな転機となったことからも、ディスプレイ業界でひとりひとりが働きがいをもって仕事に向かえるよう、環境を整えることが今後ますます大切だと強く感じています。働く場として選ばれる会社・業界になるために、そして世によりよい空間を拡げていくために、丹青ヒューマネットは、これからも多くの人の声を聞きながら新たな施策に取り組み、人づくり、仕事づくりを通じて、人の成長が私たちの喜びとなるような企業でありたいです。

※【2】【3】の画像は丹青ヒューマネットのウェブサイトのコラムページ(https://www.tansei-hnt.com/media/column)より


※記載されている情報は、取材時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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