PROJECT

ともに考え、つくり、楽しむ。
国内屈指のエンターテインメント施設、
完成の舞台裏。
TOYOTA AREANA TOKYO
PROJECT OUTLINE
男子プロバスケットボールリーグB.LEAGUEに所属するアルバルク東京のホームアリーナ、TOYOTA ARENA TOKYO。“可能性にかけていこう”というコンセプトのもと、スポーツ・モビリティ・サステナビリティをテーマにつくられた、日本最高峰のエンターテインメント複合施設だ。丹青社は新しい観戦体験が可能な観客席や多様なラウンジ席、飲食店舗やアリーナショップなど、アリーナ内の幅広い空間における企画・設計・施工を手がけた。プロジェクトの背景にはどんな想いや物語があったのか、その全貌に迫る。
これまでの経験と知見を注ぎ込み、旗を振り続ける
「私は2006年の入社以来、企業ミュージアムや工場見学施設などのビジネス空間を中心に幅広い空間づくりに携わってきました。スポーツ庁が発足した2015年前後からはスポーツビジネスに多く関わり始め、機運の高まりと共に複数のプロジェクトに関与してきました。競技としても、野球、サッカー、バスケットボールと日本3大プロスポーツのスタジアム・アリーナ作りを経験したことで、社内でも、『スタジアム・アリーナ系の物件はとりあえず西野に聞こう』と認知されてるんじゃないかと思います」
そう語るのは、TOYOTA ARENA TOKYOのプロジェクトマネジメントを一手に引き受けた、コミュニケーションスペース統括部 営業1部の西野。本プロジェクトで手がけた空間は多岐にわたるが、それらを統括し、企画から設計、施工までのプロジェクト管理を一貫して担ったという。口で言うのは簡単だが10カ所の飲食店舗、アリーナショップ、3カ所の展示空間 、複数のホスピタリティエリアにアート計画など、さまざまなプロジェクトを並行しながら関係者をまとめ、全員が満足するものを作り上げる難易度は、決して低いものはなかっただろう。そこで西野がまず取り組んだのは、これまでの経験で培ったスタジアム・アリーナ領域の知見を社内のメンバーにインプットすることだったという。例えば、飲食店舗のサイン計画や動線設計。ゲームがある日は混雑によって足元のサインはほとんど見えなくなってしまうことを、西野は過去の経験から知っていた。プランナーやデザイナーとコミュニケーションを重ね、自身の知見を余すことなく注ぎ込むことで、プロジェクトのスタート段階から軌道がズレないよう土台を整備していった。
プロジェクトがスタートしてからも、西野はプロジェクトマネージャーとして前線に立ち続けた。全体を俯瞰し、向かうべきゴールに旗を立て、関わる全員が迷わないように旗を振り続ける、プロジェクトマネジメントとはそういう仕事なのだという。同時に、物件の担当者として予算やスケジュールの管理、定例会議の進行まで、細やかなタスクも他人任せにすることなく心血を注いだ。中でも難易度の高い挑戦だったのは、注力すべきポイントを整理し、方針を固めることだったという。本プロジェクトは関係者が多く複雑なコミュニケーションが求められる。さらに手がける範囲が広いため、些細な仕様の変更でもプロジェクトに大きな影響を与えてしまう。決められた予算と納期の中で要望以上のクオリティを実現するために、コストとクオリティのコントロールを意識しながら、プロジェクトを進めていった。

ものづくりの過程と完成の喜びをともにすること
本プロジェクトにおいて最もこだわった点。それは、「丹青社と一緒に取り組んだからこそいいものができた」と感じてもらえるよう、コミュニケーションの機会と密度を高め続けたことだという。「お客さまの考え方や要望がある中で、なんでも言われた通りにやるだけでは、私たちが関わる意味がありません。しかし、こちらの考えを一方的に押し付けては、お客さまにとっていいものができたとは言えない。大きな思想から細かい概念まで、とにかく対話を重ね、押し付けるでも妥協するでもなく、お互いが納得するところに着地させる。そういうコミュニケーションをさまざまなシーンでとれたことが、本プロジェクトの肝だったように思います」。
アリーナという大規模な空間を完成させるため、社内外さまざまな立場の関係者をまとめ、プロジェクトを先導し続ける。そこに多くの苦労や壁が存在するであろうことは、プロジェクト外から見ても自明である。なぜそんな大変な思いをしながらも、プロジェクトマネージャーとして責任を引き受け、現場に立ち続けるのか。その問いに西野は「その方が楽しいから」と即答した。「ものを作り上げていく過程と、完成の喜び。それを、お客さまに評価していただくこと。それが、私が20年近くこの仕事に携わり続けている意義です。コンセプトだけ考えて、あとはよろしく。そんな仕事は私にとって楽しくないんです。川上から川下まで責任を持って関わり続けるようにしているのは、その方が楽しいからというだけのことです」
丹青社には多種多様な考え方を持ったメンバーが集まっている。しかし、全員に共通しているのは、「一緒にいいものをつくろう」という純粋な思いだ。空間づくりは決して一人ではできない。同じゴールに向かって、個性を掛け合わせながらものづくりを楽しみ、お客さまの期待を超える。そこにやりがいを見出せる新しい仲間を、私たちはいつでも歓迎したい。
2026年4月1日にTOYOTA ARENA TOKYOで開催した丹青社グループ入社式・表彰式の様子をこちらからご覧いただけます。
https://www.tanseisha.co.jp/news/release/2026/post-70921





