過去のコンテスト

テーマ

“ワクワク”

審査基準

1.テーマの理解度

「ワクワク」というテーマを理解し表現しているか。

2.アイデアの着眼点

面白く「魅力的」な着眼点か。

3.今後の可能性

「アイデア」の伸びしろや「実現への可能性」を感じさせるものか。

募集内容

家族でデパートやショッピングセンターに出かけたり、 街中へ友人と買い物や食事に行くこと。もしくは、 一人でスクールやジムに通うことは、 気分転換であり、 ちょっとしたショートトリップを楽しむような感覚だったのかもしれない。自宅や手のひらの中でできることが増えた今、リアル店舗に足を運ぶ楽しさを今一度再発見したい。 ワクワクするような気持ちになれるお店のアイデアを募集します。

審査員

株式会社アダストリア
株式会社カインズ
株式会社キャメル珈琲
株式会社紀伊國屋書店
株式会社Creators’s NEXT
Jamo associates
スターバックスコーヒージャパン株式会社
日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社
株式会社ベイクルーズ
三井不動産株式会社
株式会社ユナイテッドアローズ
LINE-INC.
ロイヤルホールディングス株式会社
株式会社ワークマン
株式会社丹青社

最優秀賞

作品名

Matching Everyday! (兼 審査員特別賞)

受賞者

浦口果歩 / 愛知県立芸術大学

コンセプト

スーパーマーケットはプライベートとパブリック、二つの性質を兼ね備えている。買い物カートの中身から、今日何を食べるのか、何が好きでどんな生活をしているのかを垣間見ることができる。しかし、大抵の場合スーパーの中は電車の中と同じで、行動が一定化され他人と話すことはほぼない。ユーザー分析によって出会いが手軽に最適化される時代。

優秀賞

作品名

のりおりチャリめぐり ~駐輪機能を備えた、路面的立体商業のあり方~

受賞者

重松希等璃 / 東京都市大学

コンセプト

『自転車で建物に乗り入れる“街歩きの立体化” で新しい購買・生活体験』自転車は、健康にも、環境にも、社会にも寄与できる非常に優れた乗り物です。コロナ禍や温暖化、SDGs など、様々な面から自転車を利用する人は増えています。この自転車が、人や街、そしてビジネスを活発にするきっかけかもしれない。自転車ユーザーがこれまでより楽しく、うれしく、さらには街や住む人も豊かさを得られるような建築とビジネスの提案です。

学生賞

作品名

Transformal

受賞者

里石真留美 / 東京藝術大学大学院

コンセプト

街中に、クローゼットを。着たい時に着たい服を着る。それは簡単なようで難しい。でも、私のおしゃれは邪魔されたくないから。一瞬、身につけるという、魔法。

審査員特別賞

作品名

ワンプッシュ販売機(兼 ファイナリスト/最終審査選考作品)

受賞者

河上優太 / 和歌山大学

コンセプト

デートへ出かける前に身だしなみを整える時間、私たちはどのような心情だろうか。 いつもと違った緊張感を持ちつつ、これからの起こる出来事に想像を膨らませワクワクさせていることだろう。そう、身なりを整えることはこれから過ごす時間をより豊かにするための準備行動である。しかし、身なりを整えたくても整えられない状況が存在する。それは、不意に予定が決まった時だ。出先で急に御飯に誘われたり、友達の家に泊まることになったが何も用意がない時など十分に身なりを整えられるものを持ち合わせていないことがあるだろう。そんなとき、「一日分の使用量だけ使えたらいいのに、一日使いたいがために家にあるのに商品を購入するのはもったいない」と思ったことはないだろうか。そんなとき、ワンプッシュだけのワックスや香水が売っていたら気兼ねなく購入できる。それは、出先で手軽に身なりを整え直すことを可能にするほか、いままで使用感がいまいちわからず値段も十分にかけられなかった若い世代に対して実生活の中で商品を試す機会を与え、自分の理想とする商品を手軽に見つける手助けとなる。 ワンプッシュが新たな自分を見つけ、ライフスタイルを豊かにする。

作品名

「商」でまちを満たす

受賞者

杉原聡太 / 東京都市大学

コンセプト

私たちの生活の中の要素として「職・住・商」の3つの要素がある。近年の複合施設の開発ではこれらの要素が複合した建築が存在しているが大規模なものに限られている。 また近年Eコマースを始めとしたオンラインショッピングも普及する中でリアル店舗の意義が問われている。本提案ではこの「商」の要素が「職」や「住」と組み合わせたモデルケースとなる集合住宅やオフィスへの商空間の導入を提案する。中規模の建築にこれを導入することで、まちにある多くの建築に導入が可能となる。これをレンタブル比が高い1階に商業エリアとして組み込むことにより、街を「商」が繋ぐ次世代の商空間の形を提案する。本提案では①未来②新発見③くつろぎの3つを通してのワクワクが体験できる商空間のモデルケースを提案する。私たちが店舗をリアルに訪れる利点として「そこでしか出会えない商品に出逢えること」「そこでしか体験できない非日常」といったことがあると考える。これを集合住宅などの居住部に取り入れることで居住者にとって豊かな生活を送ることができる空間となり、まち全体でそれらを行うことで、商業による豊かさをまち全体で味わえることを目指す。

作品名

My closet My storage

受賞者

杉佳亮 / 大阪芸術大学

コンセプト

オンラインショッピングでは欲しいものがいつでもすぐ⼿に⼊る。⾃分の興味がある⽅向・嗜好に近いものをCookieやAIがお勧め・広告してくれる。しかしながら辞書のように同ページ内の全く違う⾔葉や対義語、同⾳異義語などとの出会いのような意外な発⾒や知識の広がりが無い。⿂屋や⼋百屋でのリアルショッピングのように⾃分が知らない商品でも⼤将から「新鮮だよ!」「●●の料理にしたら美味しいよ!」と勧められ知識や興味が広がり⼈との交流がそこにはある。本物を⽣で間近に⾒て触れ五感で感じるワクワク体験。これらオンラインとリアルを繋ぎ知識外、想定外の新たなアイテムとの出会いのカタチ・イベントを提案する。気になるフォロワーのクローゼットをリアルに⾒たり、⾃慢のクローゼットや倉庫を、年に1回の全国アワードに応募したり。RPGのように⾃分のクローゼットやストレージをオンライン上でカスタマイズしながら、リアルに買物する。リアル買物アイテムをオンラインにセーブする。⽬的の無いショッピングが、未知の買い物ダンジョンへ誘われるドキドキへ変わる。時間が⾜りなくなってもコンテニューしながらレベルを上げていける。

作品名

色に囚われないファッション

受賞者

佐久間詩乃 / 静岡県立静岡東高校

コンセプト

色覚異常×ファッション ヒトの色覚が正常色覚ではないことを示す色覚異常。日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人、国内の300万人以上が該当するといいます。「ファッションを楽しみたくても楽しめない人がいるという現状を変えたい。」「全ての人が自分を着飾って、全ての人が自分を楽しめる毎日を過ごせるようにしたい。」そんな願いを込めて、この店舗を考えました。新しい何かに出会える瞬間というものはとてもワクワクするものです。私の考える次世代の店舗では、沢山の人がその瞬間に立ち会うことができると思います。 あなたも、新しい自分に出会ってみませんか?

作品名

あなたの好きがきっと見つかる フードシェアカウンター “MIKKE”

受賞者

安藤良洋 冨田和寿 文仙啓吾 石井義之

コンセプト

「KALDIをはじめとする輸入食品スーパーの次世代型サービスとして、「フードシェアカウンター “MIKKE”」を提案する。買い物で最もワクワクする瞬間は、魅力的な商品を見つけて手に取ったときである。しかし、価格や内容量が生活スタイルに合わず、購入を見送ってしまい、せっかくのワクワクが消滅してしまうことがある。「フードシェアカウンター “MIKKE” 」は、様々な商品をその場で少量ずつ試食できる場を提供することにより、 顧客一人ひとりの「面白いもの見つけた!」というワクワクを「気に入った!」というワクワクへと繋げるお手伝いをする。

作品名

壁面書店

受賞者

岩崎なつみ / 名古屋モード学園

コンセプト

「最近の若者は本を読まない」という問題を解決するため新形態の書店を提案する。 若者の本離れが加速する原因の1つとして ”何を読めばいいか分からない ”という意見が多くある。確かに普段本を読まない人は本屋に行くこととがなく、表紙だけでは何を選べばいいのか分からない。そこで壁面に共感できるような小説の一文を貼ることで「読書に関心が無い人」「読書が好きな人」も小説の中身を少しだけ知ることで中身が気になり、購買意欲を高める。

作品名

デザイナー、商業施設制作会社だけでは出来ない参加型店舗

受賞者

金杉哲男 / 有限会社意匠工房物理素

コンセプト

デザイナー、商業施設制作会社だけでは出来ない参加型店舗造り。地域選定から企画考案、消費、運営(一部)まで参加わくわくする2次元店舗。

作品名

Live kitchen~実演販売特化型スーパー~

受賞者

居川元紀 木下蒼惟 白井宏弥 本田隼介 渡辺そら / 國學院大學 宮下ゼミ

コンセプト

近年ネットスーパーやショッピングサイトが利用者を増やし、新たな選択肢として普及している。しかし、未だにスーパーの利用者は根強く存在する。「ネットスーパー・ショッピングサイト」を利用しない主な理由の1位は「実際に商品を見て選べない」であり、スーパーの存在価値は大きいといえるのではないだろうか。そこで私たちは「見て選ぶ」を最大限楽しむことが出来るスーパーマーケットを提案します。

作品名

CO-cafe

受賞者

池田和樹 前田雄飛 / 千葉大学大学院

コンセプト

デジタル時代だからこそ、『体験』を通して“ワクワク”を届けたい。 コーヒーかすの再利用を媒介とした、利用者が店舗をつくる"CO-cafe"を提案する。 デジタル時代への変化の中で、今まで店舗を訪れて購入するという『当たり前』であった行動が、『体験』としての価値を持つ行動に変化している。その中で“ワクワク”を感じる瞬間は、体験を通して『自分のもの』という帰属意識に付随する『愛着』が生まれるときではないだろうか。服を買って紙袋を持ち歩いているとき、ハンドクラフトでものづくりをして完成したとき、そのもの・ことに愛着が生まれ、ワクワク・ウキウキした気持ちになることができる。そこで、この『愛着』を公共の店舗に向けさせ、ワクワクを生み出すことはできないだろうか。"CO-cafe"は、利用者が店舗をつくっていくことで愛着が生まれ、多くの人に愛され“ワクワク”を感じることのできる店舗を目指す。

ファイナリスト/最終審査選考作品

作品名

おじさん専用美容院

受賞者

岸浪直人

コンセプト

男性の美容院利用率は2014年から順調に増加しており、現在の20?30代では5割が美容院の利用者です。しかし40代以降になると途端に利用率が下がり、1,000円カットや理容室へと流れていってしまいます。実際に美容院を訪れてみても中高年男性の利用者はかなり少なく、ネット上でも“いつまで美容院に通って良いものか”と悲観するコメントが見られます。歳を重ねるにつれ、若い女性と並んでカットされることに場違い感を感じることも多くなり、どこか居心地の悪さを感じてしまう方も多いようです。また男性利用者は美容師を変えることを好まない傾向が強いものの、その美容師自体の現役寿命が30.8歳ととても若いため、担当美容師が辞めたタイミングで美容院自体に通うことを辞めてしまう事例も見られます。現状、40代以降の男性が美容院を変えようとすると“変身できるワクワク感”よりも億劫が優ってしまう状況です。今回の提案では客層をあえてミドル世代以降に絞り、美容師自体の年齢もそれに合わせることで、美容師の長期就労を実現しながら、ファッションに対し折れかけている40代以降の“変わることへのワクワク感”を呼び起こす店舗を提案します。

作品名

Concierge Open Board

受賞者

本田耕 / HAFEN

コンセプト

消費者がおススメする商品を売るスペースを提案します。お店側の価値基準(新発売、価格等の定量評価)ではなく、独特な価値基準(デザイン、かわいい等の定性評価)により選定された商品が販売されます。ニッチで市場規模はとても狭いものですが、来客者にとって“発見に満ちた”“ワクワク”を創出します。ネットショップの「商品類の深堀」ではなく、実店舗ならではの「商品類の発見や広がり」が体験できる仕組みと空間を提案します。

作品名

工房と店舗を掛け合わせたお店 STUDIOP(ステュディオップ)

受賞者

豊田亮 / てんとてんデザイン

コンセプト

商品の⼤切さを改めて考えなおし、商品を⼤切に使い続けるために⼯房と店舗を掛け合わせた事業企画案。気候変動やコロナ禍による様々な社会状況の変化で、サプライチェーンの維持は難しくなっています。今後、⼤量⽣産の資源を確保することは困難になり、今までの価格で商品を買うことが難しくなる為、商品の⼤切さを考えなおすことが必要です。商品を製造、修理できる⼯房と店舗を掛け合わせ『売って終わり』『買って捨てる』のサイクルを変えたいと考えました。店内で商品の修理や不要になった商品のアップサイクル製作などを⾒せ、資源や商品を⼤切に扱っている取組みを来店したお客様に⼯場⾒学のように体験していただくことができ、その体験はSNS等でブランドイメージの拡散に結びつきます。店舗はお客様とのリアルな接点。リアルの強みとは、ブランドが発信するメッセージをお客様が実際に体験できることです。店舗の強みを商品やサービスに反映させ、店舗はECの強⼒な相棒としての存在になります。資源の⼤切さを改めて考えることで、ブランドには『誇り』、お客様には『商品の⼤切さ』がうまれ、相互にワクワクする店舗を構築することにつながるのではないでしょうか。

※所属は2022年当時