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台東区立したまちミュージアム

台東区を舞台に下町の記憶を辿り、かつての街の風景や情緒を想起させる

  • 文化空間
  • 膨大な生活道具が語る"下町の空気"を感じ、日常の風景を想像し、下町の記憶を呼び起こす

  • 【下町の移り変わり(常設展示)】下町の暮らしや文化の変遷を時代順に紹介。可動棚により多様な資料展示に柔軟に対応可能な構成とした

    【下町の移り変わり(常設展示)】下町の暮らしや文化の変遷を時代順に紹介。可動棚により多様な資料展示に柔軟に対応可能な構成とした

  • 【昭和30年代の町並み(再現展示)】実物大の家屋と映像演出を組み合わせ、かつての下町を体感できる没入空間を構成

    【昭和30年代の町並み(再現展示)】実物大の家屋と映像演出を組み合わせ、かつての下町を体感できる没入空間を構成

  • 【昭和30年代の町並み(再現展示)】生活道具や空間構成を通じて、昭和30年代の暮らしの記憶を追体験できる再現展示

    【昭和30年代の町並み(再現展示)】生活道具や空間構成を通じて、昭和30年代の暮らしの記憶を追体験できる再現展示

  • 【受付エントランス】受付カウンターや棚に廃瓦を再活用。素材に宿る記憶を内装に取り入れ、下町の情緒を感じる空間とした

    【受付エントランス】受付カウンターや棚に廃瓦を再活用。素材に宿る記憶を内装に取り入れ、下町の情緒を感じる空間とした

  • 【下町情報コーナー】検索端末やハンズオン展示を備えたエリア。蓮池を望む環境の中で、下町の暮らしを深く学び、体験できる空間とした

    【下町情報コーナー】検索端末やハンズオン展示を備えたエリア。蓮池を望む環境の中で、下町の暮らしを深く学び、体験できる空間とした

  • 琺瑯(ほうろう)看板をモチーフとしたサイン・グラフィック。琺瑯特有の質感や風合いの再現により、視認性とともに街の風情を想起させる懐かしさを兼ね備える

    琺瑯(ほうろう)看板をモチーフとしたサイン・グラフィック。琺瑯特有の質感や風合いの再現により、視認性とともに街の風情を想起させる懐かしさを兼ね備える

  • 台東区立したまちミュージアム
  • 【下町の移り変わり(常設展示)】下町の暮らしや文化の変遷を時代順に紹介。可動棚により多様な資料展示に柔軟に対応可能な構成とした
  • 【昭和30年代の町並み(再現展示)】実物大の家屋と映像演出を組み合わせ、かつての下町を体感できる没入空間を構成
  • 【昭和30年代の町並み(再現展示)】生活道具や空間構成を通じて、昭和30年代の暮らしの記憶を追体験できる再現展示
  • 【受付エントランス】受付カウンターや棚に廃瓦を再活用。素材に宿る記憶を内装に取り入れ、下町の情緒を感じる空間とした
  • 【下町情報コーナー】検索端末やハンズオン展示を備えたエリア。蓮池を望む環境の中で、下町の暮らしを深く学び、体験できる空間とした
  • 琺瑯(ほうろう)看板をモチーフとしたサイン・グラフィック。琺瑯特有の質感や風合いの再現により、視認性とともに街の風情を想起させる懐かしさを兼ね備える

撮影:株式会社 ナカサアンドパートナーズ

実績について

概要 上野公園エリア・不忍池畔に位置する民俗資料館の展示改修計画。台東区を舞台とし、明治時代から昭和中期にかけての下町の歴史や文化をテーマに、既存の原寸大再現展示を再整備し、街並みの映像演出や、当時の生活道具を一堂に展示する新たな空間を創出。世代を問わず、下町の記憶を辿ることができる施設を計画しました。
課題・テーマ 急速にデジタル化が進む現代において、かつての下町の暮らしに触れる体験は、重要な意義を有しています。本計画では、“人と人とのつながり”や“暮らしの温もり”といった記憶を呼び起こす空間の創出を目指しました。
解決策・実現策 “当時の記憶”や“生活の空気感”を感じ取れる展示構成とすることで、来館者が下町の暮らしに没入し、体感できる空間を目指しました。仕上げには粉砕したかつての瓦を左官材に混合して用いるなど、実在した素材の記憶を継承し、サインには琺瑯看板をモチーフとした意匠を採用。素材や形状を通じて過去の街の風景や情緒を想起させ、かつての活気ある生活と現代との接点となる場の創出を図りました。
環境配慮設計 3R設計:展示更新にあたり、廃棄物の発生抑制と資源の有効活用を図りました。具体的には、従来の展示で使用されていた廃棄される資料の一部を粉砕し、左官材として再活用。また、廃棄予定であった瓦を同様に再資源化し、内装仕上げ材として取り入れました。これにより、廃材の再利用を通じて廃棄物の削減に寄与するとともに、素材に宿る歴史や記憶を空間に織り込み、下町の情緒を感じられる環境を実現しました。

基本情報

事業主 台東区
業務範囲 展示企画、デザイン・設計、制作・施工、映像制作
担当者 デザインディレクション:田中 利岳
デザイン:橋本 旬平
制作・施工:倉持 昌幸
展示企画・映像制作:株式会社丹青研究所 塩田 達郎、吉谷 地華子
プロジェクトマネジメント:佐藤 順治
受賞情報 「日本空間デザイン賞2025」Longlist
所在地 東京都
オープン日 2025年3月
タグ
橋本 旬平

デザイン・設計

橋本 旬平

地域に向き合い、文化的文脈を掘り起こすことで、空間デザインの意味と価値を高めることに注力している。主に博物館や資料館等を手がける。

※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。