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お知らせ

「第15回キッズデザイン賞」 経済産業大臣賞他を受賞しました

2021.10.11

当社が空間づくりをお手伝いしました「探究展示 テンパテンパ」が「第15回キッズデザイン賞(主催:キッズデザイン協議会)」において優秀賞 経済産業大臣賞を、「植村直己冒険館『どんぐりbase』」がキッズデザイン賞を受賞しましたのでお知らせします。

キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」、「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の3つの部門からなり、当社が応募した「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」は、子どもの創造性・感性の育成、多様な知識の習得や運動能力の向上に役立つもの、また、そこに新たな発想、工夫、手法があるものが評価されます。
今回、「探究展示 テンパテンパ」が受賞した経済産業大臣賞は、「子どもたちの安心・安全に貢献するデザイン」および「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」の優秀賞受賞作品のなかから最も優れたものに授与されます。
当社は第8回以来2回目の経済産業大臣賞、そして昨年に続き9回目のキッズデザイン賞の受賞となりました。こうした機会をお与えいただいたお客さまをはじめ、さまざまな過程でご協力いただきました皆さまにも御礼申し上げます。

今後とも、空間をご利用になる皆さまの視点を忘れず、お客さまの事業への貢献ができるよう、豊かな空間づくりへの取り組みを続けてまいります。

中央:国立アイヌ民族博物館 研究主査 笹木様、その他左から当社 森川、高井、鬼澤、和田

キッズデザイン賞2021公式マーク

第15回キッズデザイン賞 優秀賞 経済産業大臣賞

『探究展示 テンパテンパ』

(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門 リテラシー部門)

撮影:国立アイヌ民族博物館、丹青社

【概要】
「探究展示 テンパテンパ」は、国立アイヌ民族博物館基本展示室の中にある、体験を通じてアイヌ文化に触れることができる展示コーナーです。(「テンパテンパ」とはアイヌ語で「さわってね」という意味)

通常のキッズコーナーは展示室の一画、あるいは別室に設けることが多いところ、今回は展示室内に分散してコーナーを設け、周囲の展示の実物資料と探究ユニットを行き来しながら、アイヌ文化への理解を深めることを目的としました。
「見る」が主体の展示(実物資料)から「体験」、さらに「探究展示」にはただ触るだけではなく、なぜこのような造り(形式)になっているのだろう、という疑問とその答えを体験しながら学べる工夫を凝らしています。

ユニット体験(探究展示)とテーマ展示(実物資料)との行き来を通じて「メッセージを持ち帰ってもらう」ために、展示資料側に関連番号のピクトを設置して展示室内を行き来できる仕組みを設けました。またエデュケーター(教育担当学芸員)の方からの説明も交えながら体験できるのも特徴です。
体験者の好奇心を引き出しながら、相互コミュニケーションでアイヌ文化を紐解くきっかけをつくり、また実物展示への誘いも同時に行っています。

【受賞理由】
「探究=explore」の基本である「なぜこの形なのか」「なぜこの素材なのか」という問いから、理由や答えを導き出していく構成が秀逸である。アイヌの歴史や文化への理解を深められるサケの解体模型、素材や刺繍を再現した着物、昔の家を組み立てられる模型など、展示ケースで隔てずに触って感じる探究展示と、実物中心のテーマ展示との相互の行き来により、来館者それぞれの興味関心に沿った深掘りが可能な知的好奇心を喚起する仕掛けは、リテラシー部門の優秀賞にふさわしい。

【事業主】
文化庁・公益財団法人アイヌ民族文化財団

【受賞団体】
国立アイヌ民族博物館 / 株式会社丹青社

【当社担当者】
クリエイティブディレクション :和田明彦 / 企画:鬼澤優子 / デザイン:小山将史、高井 諒 /
模型・造形:中井弘志、吉田康寛 / プロジェクトマネジメント:山崎鋭児、森川佳喜、藤原康生


【担当者コメント】
今回受賞した展示コーナーは、アイヌ文化を探究していく試みや、博物館の運営に対する取り組みも含めて評価されたものと感じております。何度も試作を重ね、ともにつくりあげていただいた館の皆さまに心より感謝申し上げます。またこの場を借りて、展示工事を担当いただいた株式会社日展の皆さまにも深く感謝申し上げます。博物館においてはコロナ禍での開館・運営にご苦労も多くあると思いますが、本受賞が館の取り組みや魅力を伝える一助になりますと幸いです。(デザイン:高井 諒)

第15回キッズデザイン賞

「植村直己冒険館『どんぐりbase』」

(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)

【概要】
冒険家・植村直己さんの故郷、兵庫県豊岡市の「植村直己冒険館」のリニューアルに際して、PFI事業によって新築された遊具施設。大型ネット遊具等の遊びやアウトドア体験を通じて、地域の子どもたちが挑戦する心をはぐくむ場を提供し、同館により幅広い世代を呼び込んで植村さんの冒険精神の継承や地域ブランドの向上に資することを目的としています。

【事業主】
豊岡市

【受賞団体】
アドバンス株式会社 / 株式会社中川工務店 / 株式会社栗生総合計画事務所 / 株式会社丹青社

【当社担当者】
企画:福本 雅之 / デザイン・設計:北村 壽規 / 制作・施工:倉持 昌幸

キッズデザイン賞について

キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・空間・サービス・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設されました。子ども用にデザインされたものはもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象です。
https://kidsdesignaward.jp/


※お知らせおよびニュースリリースに掲載された内容は発表日現在のものです。
 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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