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お知らせ

体験してみたい“みらいの空間”を 自由に描くコンペティションの結果を発表します

2022.04.15

丹⻘社が開催した、バーチャル、またはリアル、あるいはその両方で「今はまだ実現しないかもしれない、でも体験してみたい」、そんな自由に思い描いたこれからの空間デザインを募集する『みらいの空間デザインコンペティション』(以下、本コンぺ)の結果を発表します。

多数のご応募の中から、1次審査をおこない、最終審査会に進む最優秀賞候補を選定しました。最終審査会では、応募者による想いのこもったプレゼンテーションが実施され、厳正な審査の結果、入賞作品は以下3点に決定しました。

たくさんのご応募ありがとうございました。

最優秀賞

UNI-VERSE

「UNI-VERSE」/塩月 卓也、安藤 寿孝

【審査コメント】
自然環境保全をデジタル空間を通して体験し、フィジカルな空間に働きかけていくというシンプルなコンセプトとそれを伝えるビジュアル表現、デジタルでの体験をロングスパンでつないでいく独自性を評価し最優秀賞としました。

優秀賞

La Foret online

「La Foret online _ 植物でつながるリアルとバーチャル」/シルビコットデザイン(辻村 拓也、中村 優太、辻村 彩加)

【審査コメント】
「植物が好き」という体験を核に、デジタルの世界にその楽しみを拡張してシェアするという課題に対するアプローチの明瞭さと表現の一貫性を優秀賞として評価しました。

Small Reading Space

「Small Reading Space – 小さな読書空間」/陸 曦

【審査コメント】
「本を読む楽しさ」という感情と、メタバースでの読む空間、渋谷というリアルサイトとを結び付ける空間デザインを優秀賞として評価しました。

結果発表にあたり(株式会社丹青社 デザインセンター長 高橋久弥)

今回、空間デザインのコンペティションとして、リアル×デジタル空間の融合を意識した新しいテーマを掲げ、公募させていただきました。主催者である丹青社は「こころを動かす空間をつくりあげるため」に、多種多様な空間づくりにチャレンジしています。その領域は長きにわたり、リアル空間をベースにしてきましたが、新たにデジタルによる空間が融合し、その境界を曖昧にしながら融合と拡張をし続けています。
応募していただいた作品については、リアルとデジタルのかけ合わせのバランスは様々でしたが、手法を超えた空間体験として強い「FUN」が感じられるか?そしてみらいの空間デザインとしての可能性を感じられるか?という視点で審査を行ないました。一次審査通過作品についてはリモートでプレゼンテーションを行っていただき、最優秀賞1点と優秀賞2点を決定しました。
受賞作品についてはデザイン手法やその表現手法は全く異なりますが、どれも「FUN」を感じるみらいの空間デザインとしてオリジナリティとクオリティを評価させていただきました。
貴重なお時間を使って作品を提案いただいたことへの感謝に加え、審査の過程において審査メンバーがこのテーマについて深く考え、真剣に議論できたことは、これからの空間デザインをつくる当社としても大変貴重なことであり、応募の皆様に深く感謝申し上げます。

審査員総評

豊田 啓介 氏(東京大学生産技術研究所特任教授、noiz、gluon)

みらいの空間に関するデザインを求めるコンテストということで、特に新しいデジタル技術が、形態の構成や表現のみならず、人やイベントのつながり方や共有の形、多様な変化など、これまでの固定的なデザインから大きく拡張する「デザイン」を可能にしつつある中で、何を新しい可能性でありデザインの対象としての「空間」と捉えるかが本質的な評価の対象となった。多様なアプローチがある中で、まだどうしても実空間(物理的な体験空間)の「写し」としてのデジタル空間、特にその形態的なデザインや表現といったところにポイントが終始してしまう傾向はある中で、受賞作品は何らかの形でその先の、必ずしも目には見えない関係性までをも空間デザインの対象として扱う萌芽が見られた。次元の拡張、場所性や身体性の発展的喪失など、これまでの常識から積極的に外れた領域での価値創出を志向しつつ、それがいかにあらためて「空間」のデザインを更新し得るのか、第二回以降ではその可能性の展開に期待したい。

秋葉 哲也 氏(アートディレクター、アシュラスコープインスタレーション CEO)

現実空間と仮想空間の提案・映像資料必須となかなかハードルの高いお題と条件にどんな作品に出会えるかワクワクしながら審査させてもらいました。
空間とコンテンツを繋げた、新しい体験価値をデザインすることは、今までとは違うデザインアプローチと広範囲の知識が必要となりますが、テクノロジーに対する知識不足によるあまさが目立つものや新規性にかけるものが多かった気がします。
この分野には新しい可能性やチャンスが広がっていると思います。空間の可能性を引き出すデザイナーの台頭を期待して、これからの空間の在り方を考えるキッカケになるこのコンペが続き、多くのデザイナーがチャレンジしてくれることを願っています。

鈴木 朗裕(チーフプロデューサー 株式会社丹青社 CMIセンター)

今回の応募作品の多くは、空間デザインそのものに加えて、空間での体験が一つのコミュニケーションとしてデザインされ、またそのコミュニケーションは物理空間だけにとどまらず、情報空間での体験も踏まえたデザインが多く見受けられ、物理空間と情報空間をシームレスにとらえた空間デザインのアプローチが、既に当たり前になったのだと感じさせられました。今回の審査を通じて、このアプローチには幅広く多様な視点が存在し、まだまだ多くのイノベーションが空間から生まれてくる、そんな可能性を感じたコンテストになりました。

山下 純(クリエイティブディレクター 株式会社丹青社 デザインセンター)

FUNというテーマのもと、空間のかたちも多種多様、従来の概念には留まらない空間コミュニケーションの姿は、まさに「みらい」にふさわしい新しい空間のあり方を提示されたようでした。空間デザイナー、建築家だけではなく、エンジニア、プロダクトデザイナー、教育や医療関係者まで、多角的な視点によって、みらいの空間づくりの可能性は拡がっていきます。リアルか、バーチャルか、どちらかに傾倒するのではなく融合するのか、それぞれの領域すらも自由に越境する皆様の発想から、空間デザインにも「多様性」の時代が到来する可能性を感じることができました。

本コンペについて

パンデミックをきっかけに加速するオンラインでの体験と、リアル空間での活動が制限された環境下で翻ってフォーカスされた身体的な感覚を伴うフィジカルな体験。さらにそれらを連携させるなど、「空間で楽しむ体験」の可能性は拡がっています。丹青社では、これまで培ってきたフィジカルな体験を促す空間デザインの強みを活かしたリアルおよびバーチャル空間を手がける機会が増えており、総合ディスプレイ業としてさまざまな空間を手がけてきたノウハウに加え、自由な発想をもってこそ生み出せる、今までの「空間づくり」に縛られない新たな挑戦を続けています。
そこで丹青社は本コンペの開催を通して、より多くの方に新たな空間創造に参画する機会を創出し、「空間づくり」の自由さ、楽しさを感じていただくとともに、これからの「空間創造のプロフェッショナル」を発掘し、応援します。

ニュースリリース

丹青社、体験してみたい“みらいの空間”を自由に描くコンペティションの結果を発表
~みらいの空間デザインとして新たな可能性を感じる3作品を選定~

「みらいの空間デザインコンペティション」概要

 

テーマ FUN
FUNをテーマとしたリアル空間、またはバーチャル空間、もしくは両方の空間デザイン
募集期間 2021年9月1日(水)~ 10月25日(月)12:00 2022年1月31日(月)12:00
※募集は締め切りました 
審査 1次審査:2月上旬(審査は非公開)(結果発表は2月中旬を予定)
最終審査:2022年3月上旬土曜日を予定(結果発表は4月中旬を予定)
応募資格 個人、グループ、年齢、性別、職業、国籍は不問。ただし、日本語でのコミュニケーションが可能な方
1次審査を通過された場合、3月上旬に行われる予定の最終審査会にプレゼンテーションを作成し参加が可能な方
提出物 <必須>
●画像
※一つのメイン画像
※メイン画像は、作品一覧にも掲載される画像とし、最低H1440×W810ピクセル
※ 作品応募フォームより登録
●動画(3分以内、デザインのコンセプトや空間で想定される体験内容がわかるもの)
※動画プレゼンテーションで作品コンセプトを説明ください
※YouTubeもしくはVimeoにアップロードしURLを作品応募フォームに登録
<任意>
●補足説明のためのプレゼンテーションシート(容量5MB以内)
 ※エントリーフォームより登録
応募方法 公式ウェブページよりエントリー、応募
※詳しくは公式ウェブページ(https://www.tanseisha.co.jp/mirai-kukan/)をご覧ください。
※エントリー、応募前に必ず公式ウェブページ記載の注意事項等をご確認ください。
最優秀賞(1点)賞金50万円、優秀賞(2点)賞金20万円
審査員
(敬称略)
・豊田啓介(東京大学生産技術研究所特任教授、noiz、gluon)
・秋葉哲也(アートディレクター|アシュラスコープインスタレーションCEO)
・鈴木朗裕(チーフプロデューサー|株式会社丹青社 CMIセンター)
・山下純(クリエイティブディレクター|株式会社丹青社 デザインセンター)
主催 株式会社丹青社
メディアパートナー 日本最大級のコンテスト情報サイト「登竜門」by JDN
問合先 みらいの空間デザインコンペティション事務局(JDN内)
mirai-kukan@japandesign.ne.jp
※対応時間 平日10:00~16:00(土日祝を除く)

■メディアパートナー:日本最大級のコンテスト情報サイト『登竜門』by JDN
日本から参加できるコンテスト情報を年間2,000件以上紹介しています。読者には圧倒的な情報量と最新情報が得られる場として、主催者には良質な読者が集まる情報発信の場として、両者をつなぐ存在となることを目指し運営しています。
■JDNについて
空間づくりのプロフェッショナルである株式会社丹青社の社内新規事業として、インターネットビジネス黎明期の1997年に立ち上げた「Japan Design Net」から現在の事業をスタートしました。以来20年以上にわたり、デザインに関する情報をインターネットメディアで発信するとともに、コンテストの企画実施を支援しています。


※お知らせおよびニュースリリースに掲載された内容は発表日現在のものです。
 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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