丹青社は、日本空港ビルデング株式会社(本社:東京都大田区/代表取締役社長:田中一仁)、熊本国際空港株式会社(本社:熊本県上益城郡/代表取締役:山川 秀明)、および羽田空港の課題解決に取り組む研究開発拠点「terminal.0 HANEDA」の参画企業とともに、保安検査場における環境改善効果を検証する実証実験を、熊本空港では3月20日(金・祝)、羽田空港では4月1日(水)より開始いたします。本プロジェクトにおいて丹青社は、空間デザインおよび全体ディレクションを担当いたしました。
羽田空港保安検査場デザインイメージ
熊本空港保安検査場通路デザインイメージ
空港の保安検査場は航空保安確保のために不可欠なプロセスである一方、混雑や待ち時間、検査に伴う緊張感などにより、お客さまにとって心理的な負担が生じやすい空間です。また、検査員も高い集中力が求められる環境となっています。こうした状況の改善に向け、本実証実験では、「terminal.0 HANEDA」での研究成果を基に、羽田・熊本それぞれの空港特性に合わせたアプローチにより、旅客のストレス軽減および検査員の業務環境改善を検証いたします。
ニュースリリース
丹青社、羽田空港・熊本空港にて保安検査場の環境改善に向けた実証実験を開始PDF
各空港における主な実証実験内容
1.羽田空港
心理的な負担が生じやすい空間のストレス緩和に向け、ヒトの感覚(五感)を活用する空間演出による環境改善効果を検証しています。また、空間評価基準「WELL認証」の考え方を取り入れた空間設計により、環境の質を向上させ、旅客と検査員双方のWell-Being実現を目指します。また、Well-Being環境については株式会社point0によるアドバイス・監修を受けて環境構築を行っております。
※( )内の表記は「WELL認証」が定義するコンセプト(評価項目)に基づき、施策内容を独自に分類したものです。
【空間デザイン(こころ)】
バイオフィリックデザインを意識した環境グラフィックの採用により、検査エリアの無機質な印象を緩和。
主幹企業:丹青社
【照明計画(光)】
照度と色温度がゆるやかに変化する落ち着いた照明環境へ整備し、視覚的に緊張を緩和。
主幹企業:丹青社
【香り(こころ)】
検査場入口にて、緊張感を和らげ呼吸を深める天然の香りを噴霧し、心地よく感じられる空気環境を創出。合わせて、香りの拡散状況を計測。
主幹企業:TS Aromatique
【風(空気)】
心地よい自然の風を再現する装置を設置し、待機列の滞留感を解消。
主幹企業:オカムラ
【家具什器(運動)】
電動昇降デスクや多機能チェア、タスクライトを配備により、検査員の身体負荷を軽減し、心身の健康と高い集中力の継続をサポート。
主幹企業:オカムラ
【音環境(音)】
検査員デスク横へ吸音材を設置し、機器やトレイの衝撃音等による執務ストレスを軽減。
主幹企業:DAIKEN、TOA
【サステナビリティ(材料)】
空港等で回収されたペットボトルキャップを活用したパッキング台や、環境配慮型紙建材を使用したスリッパ入れ什器を設置。
主幹企業:スーパーメイト、丹青社
期間:2026年4月1日(水)~2026年6月30日(火)予定
場所:羽田空港 第2ターミナル2階 A保安検査場内 一部レーン
連携先:株式会社オカムラ、株式会社スーパーメイト、DAIKEN株式会社、TS Aromatique株式会社、TOA株式会社
2.熊本空港
国際線利用旅客の不安解消と検査場へのスムーズな案内・誘導を目的に、直感的に伝わるビジュアル表現と地域性を活かした空間演出を行います。それにより混雑の解消・旅の期待感を盛り上げます。また、視認性の高いグラフィックや香りの演出により、旅客だけでなく検査員にとってもストレスの少ない、彩りのある業務環境を構築します。
【環境デザイン】
熊本らしさを表現するグラフィックや多彩で柔らかなカラーリングを採用。無機質な空間を刷新し、旅客と検査員双方が明るい気持ちで過ごせる環境を演出。
主幹企業:丹青社
【UXデザイン】
持込禁止品等のルールを親しみやすいオリジナルイラストやピクトグラムで可視化。直感的な理解を支援することで、旅客の不安を払拭し、検査員の誘導負荷を軽減。
主幹企業:丹青社
【香り】
リラックス効果が期待される香りを散布し、検査前の緊張緩和を図るとともに、検査員の執務ストレスを軽減。
主幹企業:カルモア
期間:2026年3月20日(金)~当面の期間
場所:熊本空港 国際線入口から旅客保安検査場までの通路
連携先:株式会社カルモア
今後の展望
丹青社は本実証実験を通じて得られた定量・定性の評価データを基に、利用者と従業員双方にとって過ごしやすい環境の整備を推進し、保安検査場に新たな付加価値を創出する空間モデルの具現化を進めます。本実証実験で得られた知見を活かし、心理的な緊張を和らげる円滑な通過体験の提供と、そこで働く人々のWell-Being向上を両立させる空間ソリューションとして活用してまいります。今後は、国内外の空港のみならず、高いセキュリティとホスピタリティが求められる他業界の施設への展開を目指します。
「terminal.0 HANEDA」について
羽田空港旅客ターミナルの建設、管理・運営を行う日本空港ビルデングが、「terminal.0 HANEDA」の取り組みに参画する企業・団体と共に設置する、空港を主要テーマに置いた研究開発と実証実験を行うためのR&Dとコワーキングの拠点です。本施設は丹青社が設計・施工を手掛けており、当社も参画企業の一員として活動しています。「人のこころを動かすために、空港が出来ることのすべて。」をテーマに掲げ、空港課題の解決や「羽田空港の未来」の具現化にむけた研究開発を、「保安検査改善」「空間デザイン・アート活用」「先端技術DX」「働き方」「未来空港関連」等の項目ごとに取り組んでいます。
「terminal.0 HANEDA」ウェブサイト:https://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/terminal0/
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。