menu close
閉じる

お知らせ

ディスプレイ業界における内装BIMの推進に向けてAutodeskと戦略的提携に関する覚書を締結しました

2022.09.08

丹青社は、ディスプレイ業界におけるBIMを活用した最適なワークフローの確立を目指して、BIMソフト「Revit®」を販売する米国 Autodesk社(本社:米国カリフォルニア州/プレジデント兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、「Autodesk」)と、戦略的提携に関する覚書(MOU)を締結しました。なお、Autodesk として国内ディスプレイ企業とのMOU締結は今回が初となります。

両社は今回の提携により、建築業界のBIMスタンダードをディスプレイ業界のBIMへとつなげることで、国内のディスプレイ業界におけるBIM※1の普及を実現し、業界従事者の労働環境改善やカーボンニュートラルの達成に貢献することを目指していきます。

※1.Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタ
  ルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる
  工程で情報活用を行うためのソリューション。

丹青社 代表取締役社長 高橋貴志(左)とオートデスク 代表取締役社長 鴻野圭史 氏(右)

丹青社は、人が行き交うさまざまな社会交流空間におけるお客さまのビジネス課題の解決、エンドユーザーの体験価値創造を強みとしています。世界的なBIMソフトウェアやクラウドプラットフォーム、API開発プラットフォームにおいて豊富な実績を持つAutodeskの知見を活かし、業界を超えたデータの連携、サイバー空間へのデータの連携を行うことで、効果的・効率的な空間マネジメント、次世代デジタル基盤の活用を行い、社会にとって価値の高い空間づくりの実現を目指します。

ニュースリリース

丹青社とAutodesk、戦略的提携に関する覚書を締結、内装BIMを推進~DX基盤の構築に向けてBIMソフト「Revit®」を導入~

取り組みの背景

政府が宣言した「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を機に、環境に対する意識は更に高まっており、ディスプレイ業界においても環境に対する取り組みが求められています。当社ではデジタル活用を基軸とし、ビジネス・働き方を「進化」させ、新しい時代の丹青社グループへと自らを「変革」することを目指す姿として掲げております。労働環境の改善、環境負荷低減の取り組み、新たな価値の提供など、目指す姿の可能性を拡げるため、世界的に事業展開し、豊富な実績を持つAutodeskと提携し、BIMの本格的な導入と運用を推し進めることとしました。

取り組みの概要

1.BIMの基盤強化とディスプレイ業の従事者にとって最適なワークフローの確立

・丹青社は、2021年度より始動したBIM推進局(現・BIMデザイン局)を中心として、あらゆる分野における空間づくりに
 おいてBIMの導入に着手、ディスプレイ業におけるBIMの基盤強化を行います。

・Revit®※2とAutodesk Construction Cloud®※3を設計・施工のプラットフォームと位置づけ、活用することでディスプレイ
 業に適したBIMワークフローを確立します。

・各プロジェクトの推進においてAutodesk Forge®※4やBIツール※5を活用してデータの集約、業務の見える化を行います。


※2.Autodesk が提供する BIM ソフトウェア。意匠、構造、設備の多分野に対応しています。Revit API によるさまざまなソフトウェアとの連携や
  部材の属性情報管理機能により、高次元なデータの利活用を実現します。現在14ヵ国語に対応。
※3.Autodeskが提供する建設業向けプロジェクト管理のクラウドサービス。図面データのビューイング機能や業務管理機能などでデジタル化・
  見える化されたプロジェクト管理を実現。
※4.Autodeskが提供する個別のWEBサービス API を集約した、クラウド開発プラットフォーム。デザインデータに含まれる幾何データとメタ
  データを他WEBサービスとシームレスに連携することで、「つながる」ソリューションを生み出すことが出来る。
※5.ビジネスインテリジェンスツールの略、企業にある様々な情報を集約・見える化し、経営や業務に役立てるソフトウェア。

2.BIMを活用し、サステナビリティの実現に貢献

・都市や建築BIMから、ディスプレイ業界の空間づくりまでを連続的にとらえた統合データとしてのBIM活用の可能性を拡げて
 いきます。

・プロジェクト関係者とクラウド上での情報共有と、設計・施工情報の一元管理で設計空間マネジメントの効率を上げ、
 合意形成の迅速化することで過剰で非効率的な作業の削減を推進します。

・Autodesk Insight※6などの環境シミュレーションを利用し、環境負荷を抑えた空間の設計や省エネ・低炭素へ寄与する
 部材や機器の採用などにより、CO2排出量の削減を目指します。

※6.Autodeskが提供する建物性能解析クラウドサービス。Revit® に統合された高度なシミュレーションエンジンと建物の性能解析データを活用し
  て、エネルギー効率に優れた建物の設計をサポートする。

3.データ活用による新しい設計サービスの提供

・設計業務へのジェネレーティブ デザイン※7やDynamo※8の活用と、制作や施工業務のデジタル化により、設計・施工一体
 となったデータ活用を行い、デザインの多様化や高品質化、制作・施工にかかる所要時間の短縮といった顧客価値の最大化を
 目指します。

・BIMデータを起点として、VR/ARやメタバースを活用した空間体験の提供、デジタルツインなどのシミュレーション技術の
 活用などにより、Society 5.0※9 における空間デザインのあり方を模索していきます。

※7.設計目標とともに機能、空間条件、材料、製造方法、コストの制約などのパラメーターをジェネレーティブ デザインソフトウェアに入力し、
  生成された可能性のある複数のソリューション案を試行しながら最適な設計案を検討するデザイン手法。
※8.ビジュアルプログラミングツール。必要な機能をカスタマイズして、タスクを自動化することできる。
※9.内閣府の第5期科学技術基本計画において提唱された、日本が目指すべき未来社会の姿。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実
  空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会。

2社によるコメント

オートデスク株式会社 代表取締役社長/Autodesk, Inc.  Vice President  鴻野圭史 氏

Autodeskは、あらゆるものづくりの最適化を実現するためのテクノロジーとプラットフォームを提供しています。このたび、丹青社の目指すBIMワークフローの構築をご支援することになりました。今回の提携をきっかけとして、お客さまと共に新しい可能性に挑戦し、よりサステナブルな空間、より良い世界の実現に貢献できるよう努力してまいります。

株式会社丹青社  代表取締役社長  高橋貴志

今回の提携が「社会への貢献」「新たな付加価値の創出」「デジタル活用」「働き方の再構築」など、当社が目指すあり方の実現に向けて推進していく足掛かりの一つになると考えております。時代の潮流に沿った空間づくりを模索しながら力強いパートナーと共に新たな挑戦に挑み続けてまいります。

関連情報

・事業紹介>提供サービス・ソリューション>BIMの活用推進による価値向上


※お知らせおよびニュースリリースに掲載された内容は発表日現在のものです。
 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
HOME ニュース お知らせ 2022 ディスプレイ業界における内装BIMの推進に向けてAutodeskと戦略的提携に関する覚書を締結しました