当社が空間づくりをお手伝いしました「静岡県富士山世界遺産センター」が、「第52回日本サインデザイン賞」(主催:公益社団法人日本サインデザイン協会)において金賞を受賞いたしましたので、お知らせいたします。また、「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」が銀賞を、ほか下記事例が各賞受賞・入選いたしました。
同賞は当業界でも知名度の高い顕彰事業で、サインデザインの普及および啓発をはかることを目的として、質の高いサインデザイン作品を募集、審査し、優れた作品に贈られます。こうした機会をお与えいただいたお客さまをはじめ、さまざまな過程でご協力いただきました皆さまにも御礼申し上げます。
今後とも、空間をご利用になる皆さまの視点を忘れず、お客さまの事業への貢献ができるよう、豊かな空間づくりへの取り組みを続けてまいります。
日本サインデザイン金賞
静岡県富士山世界遺産センター
撮影:平井広行
撮影:フォワードストローク
【デザイン意図】
「逆さ富士」型の展示棟内部、来館者はスロープを登りながら、海からの富士山~平地~五合目~森林限界~山頂と各標高の場所に立って見ることのできる景観をタイムラプス大パノラマ映像と現地の環境音に包み込まれ富士登山を体験。シンボリックな外観と、信仰の対象富士山に「入る=登拝」を体験することにより、表裏一体で「富士山へ想いを誘うサイン」となる。解説テキスト、ナレーションを加えることなく、外国人も含めてあらゆる人が富士山を感じることのできる新しいかたちでのユニバーサルデザインを実現した。
【事業主】静岡県
【当社担当者】展示ディレクション:高橋久弥 / 展示デザイン:土井啓郁、福田 隆 / 展示企画:橋本由起子、伊藤真琴 / 映像ディレクション:塩田達郎(丹青研究所)/ 描画ディレクション:中井弘志、榛澤吉輝 / 展示プロダクション:澤畠寿成、山田晃裕、中嶋和美、佐藤拓人
一富士、二鷹、三茄子、最高に縁起のいいサインをデ・サインする。
富士山を体験、誰もが想像する「富士山登山」、えてして陳腐になってしまいかねないこのアイテムを、シンボリックな「逆さ富士」の内部空間を使うことによって実現した体験演出、表裏一体で人々を富士山へと誘う、最強のサインとなった。協働できた坂茂建築設計ほか、皆さま方に感謝いたします。
(展示デザイン:土井啓郁)
<実績紹介> 静岡県富士山世界遺産センター
日本サインデザイン銀賞、中部地区賞
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
撮影:株式会社 ナカサアンドパートナーズ
【デザイン意図】
「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」のサイン計画である。⽇本最多を誇る航空機・宇宙機を所蔵している博物館。
所在地である岐阜県各務原市の航空宇宙産業の歴史は古く、戦前から今に到るまで多くの機体がこの地で誕⽣した。そんな機体開発で使われた素材と技術を、館内のサインに活かした。展⽰サインは無垢のアルミ板を削り出し、ケガキ・鋲打・ハンドペーパー仕上げを、職⼈が⼀枚ずつ⼿作業で行い、盤⾯の表情をつくり上げた。共⽤部のサインは青を基調としたカラーアルマイトで作成。実機とともに置かれた際の存在感、親和性によって、エンジニアの技術と情熱が感じられるサインに仕上げた。
【事業主】岐阜県、各務原市
【当社担当者】プランニング:建石治弘 / 展示デザイン:石河孝浩、成田敬 / ビジュアルデザイン:塩田達郎、吉谷地華子(丹青研究所) / モデルデザイン:中井弘志、吉田康寛 / テクニカルデザイン:飯川隆弘、樋口智哉 / プロジェクトマネジメント:臼井聡
産業の次代の担い手に技術者の情熱を感じてもらうべく、産業技術を駆使したサインパネルの開発を試みました。素材表現とミリ単位で検証を重ねたケガキや鋲打の技術表現は、納得がいくまでサンプルをつくり続けた設計・制作チームによるこだわりの成果で、そこに技術者の姿を重ねました。このような評価に結びつき、嬉しく思うとともに、関係の皆さまに感謝いたします。また展示を見た子どもたちの将来の夢のきっかけになることを願っています。
(展示デザイン:石河孝浩)
入選、関東地区賞
- さいたま市子ども家庭総合センター「ぱれっとひろば」
【事業主】さいたま市
【当社担当者】ディレクター:加藤 剛 / デザインディレクション:田中利岳 / プランナー:善野英恵 / デザイナー:内海理美 / 施工:鈴木翔悟 / プロジェクトマネジメント:真下政之 - 肥前さが幕末維新博覧会 幕末維新記念館
【事業主】肥前さが幕末維新博覧会推進協議会
【当社担当者】ディレクター:阪田まゆ子、吉田真司 / プロデューサー:鈴木朗裕 / プランナー:東中川華子 / 施工:川南保夫、小林 勇 - 夕張市石炭博物館リニューアル
【事業主】夕張市
【当社担当者】ディレクター:小山将史 / プランナー:長田未央 / デザイナー:岡村敬之 / グラフィックディレクター:高橋賢治
入選、九州地区賞
<実績紹介> 肥前さが幕末維新博覧会 幕末維新記念館
北海道地区賞
日本サインデザイン賞は、優れたサインデザイン作品を広く社会にアピールすることにより、サインデザインの普及および啓発をはかることを目的として、1966年以来続けられてきたわが国で唯一のサインデザインに関する顕彰事業です。
第52回日本サインデザイン賞審査結果発表(公益社団法人日本サインデザイン協会)
※お知らせおよびニュースリリースに掲載された内容は発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。