© TANSEISHA Co., Ltd.

「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました

  • お知らせ

丹青社が空間づくりのお手伝いをしました『くらすわの森』と、参画している取り組み『のと古材レスキュープロジェクト』が「2025年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

同賞は日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みで、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。

こうした機会をお与えいただいたお客さまはじめ、さまざまな過程でご協力いただきました皆さまにも御礼申し上げます。
今後とも、空間をご利用いただく皆さまの視点を忘れず、お客さまの事業への貢献ができるよう、豊かな空間づくりへの取り組みを続けてまいります。

グッドデザイン賞2023 ロゴマーク

2025年度グッドデザイン賞

『くらすわの森』

【事業主】
養命酒製造(株)

【受賞団体】
養命酒製造(株) / TAAO / (株)ヤマウラ / (株)丹青社

【概要】
400年以上「すこやかさ」を追求してきた養命酒製造がプロデュースするライフスタイルブランド「くらすわ」の体験型複合施設「くらすわの森」。高生産性社会に身を置く現代生活者に、何気ない日常の「すこやかさ」を取り戻してもらう為のグリーンツーリズム施設。

【デザインのポイント】
1.すべての生活者に本質的なすこやかさ(知性・感性・体力)を取り戻してもらえる「体験」づくり
2.養命酒製造が持つ独自性(人・歴史・自然との共生)が最大限生かされた「施設」づくり
3.事業がスタッフの自発的な活動で、自ら育っていける循環の「仕組み」づくり

【審査委員の評価】
養命酒製造が長年培ってきた「すこやかさ」を、森と人が共生する体験型複合施設として具体化した計画である。歴史を継承した蔵の移築や、森を囲う大きな回廊「Forest Ring」、ツリーハウスのようなライブラリーなど、多様な空間が訪れる人に自然との近さを実感させる。都市生活者に不足しがちな感性・知性・体力を取り戻す体験を軸に据え、食・読書・散策といった行為そのものをブランド体験に結びつけている点が特徴的である。さらに事業がスタッフの自発性で育つ循環の仕組みを組み込み、日常と非日常をつなぐ新しいグリーンツーリズムのあり方を提示した。地域資源を活かしながら企業の未来像を体現した独自性の高い取り組みである。

※より詳しい内容は、グッドデザイン賞「受賞ギャラリー」でご覧いただけます。
受賞ギャラリー > グリーンツーリズムを通した複合商業施設 [くらすわの森]

【当社担当者】
施設全体・MD企画:渡邉将人、中山麻有、森保友貴/クリエイティブ・アートディレクション:上垣内泰輔/デザイン・設計:上垣内泰輔、立川美和、TAAO 會田倫久/制作・施工:堤雅彦、西野充俊、奥村憲樹/音声ガイドアプリ:名雪慎也/プロジェクトマネジメント:中村恒太、林大

<当社実績紹介>
『くらすわの森』~豊かな森をたのしみ、すこやかなくらしの輪を広げていく~

『のと古材レスキュープロジェクト』

【事業主体名】
(一社)のと復耕ラボ

【受賞団体・企業】
(一社)のと復耕ラボ / 古材create青組 / (株)丹青社

【概要】
のと古材レスキュープロジェクトは、令和6年能登半島地震で被害を受け、解体が予定される古民家から、古材や古道具を回収し、家具や内装材としてアップサイクルを図る取り組みです。解体家屋の所有者から依頼を受けて活動し、ご自宅やご実家が被災された方々の「心のレスキュー」という課題に取り組んでいます。また、廃棄物削減や関係人口の形成にも貢献をしています。

【デザインのポイント】
1.被災者ファースト。被災された方の心に寄り添い、家の記憶を丁寧に聞き取りレスキューファイルに残す。
2.古材の活用に立場を超えて取り組むことで、創造的復興のカギになる「関係人口」の形成に貢献。
3.サステナビリティを重視する都会の企業と連携し、ソーシャルビジネスとして持続するモデルを構築。

【審査委員の評価】
被災家屋の解体は行政的手続きや権利調整が複雑で長期化する。その現実を一つずつ越え、住まいが失われる痛みに寄り添い、所有者の語りと写真を残す「レスキューファイル」とともに古材・道具を新たな使い手へ橋渡しをする仕組みを築いた。プロジェクトの意義や運営の熱意に共感が連鎖し、大工・デザイナー・研究者・企業が協働し、安全管理や搬出・評価・販売までの工程を可視化し、小さな経済循環と“ものづくり”の気運を育む創造的な復興である。

※より詳しい内容は、グッドデザイン賞「受賞ギャラリー」でご覧いただけます。
受賞ギャラリー > 震災復興プロジェクト[のと古材レスキュープロジェクト]

【当社担当者】
鎌田隆志、大竹悠介

<関連情報>
事業紹介 > 関連事業一覧 > 地域創生支援室~地域と共に進めるにぎわいづくり
2025.10.07 丹青社、三井不動産とものづくりを通して震災復興を応援~参画する「のと古材レスキュープロジェクト」で回収した古材を活用した本棚を制作~

グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
グッドデザイン賞/ GOOD DESIGN AWARD(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)