SHINAGAWA GOOS
既存デザインを活かした事業モデル・リノベーション
リーシングから環境デザイン、サイン計画までをお手伝いしたリノベーションプロジェクトをご紹介します。
『SHINAGAWA GOOS(シナガワ グース)』は、1971年に開業したホテルパシフィック東京の閉館後、ビジネスホテル「京急EXイン 品川駅前」と「THE LANDMARK SQUARE TOKYO」を核として再編した複合商業施設です。開業40年を経過した施設に、どうやって新しい価値をうみだしていくか。既存の施設を最大限活用しながら取り組んだ事業モデル・リノベーション・プロジェクトをご紹介します。
- 事業主
- 京浜急行電鉄株式会社
- 当社担当者
- プロジェクト・マネジメント:千葉 佳広
アートディレクション:高橋 哲、堀尾 奈央
プランニングディレクション:安藤 亨
プランニング:畑 豊道、岩橋 恭平
リーシング:上柳 浩克
アプローチ・共用環境設計:白滝 安雄
サイングラフィックデザイン:高橋 賢治、渡辺 武
- 所在地
- 東京都港区高輪3-13-3
- オープン
- 2011年4月
場所のポテンシャルを活かした開発へ
『SHINAGAWA GOOS』が位置する品川駅高輪口周辺は、今後大規模な再開発が予定されています。再開発までの有効活用を前提として、京浜急行電鉄株式会社様では「既存ホテルのリノベーション」が検討されていました。そんな中、丹青社から事業モデルの変換を中心としたリノベーション案をご提案、お声がけをしたテナント候補から良好な反応をいただきました。
品川のトラフィックポテンシャル、駅前という好立地、御用邸跡地としての豊かな庭園環境、そして70年代にこだわり抜いて創られてたホテルの調度品や照明などのデザイン要素。丹青社の担当者も現地に足をはこんではじめて建築物の素材として貴重さを感じ「壊すべきではない」という印象を持ったといいます。テナントをリーシングするにあたっても実際に現地で空間を観てもらい、各テナントから共感をいただくことでプロジェクトは大きく前に進みました。
コストとリフレッシュ感のバランス
丹青社ではリーシングから空間デザイン、サイン計画までをお手伝いする中で、コストを抑制しながら効果的に空間のリフレッシュ感を演出することが大きな課題となると捉えていました。全館サインとアプローチはグラフィックイメージで刷新、利用できる既存の施設やデザイン要素はそのまま転用、老朽化に対応するための設備計画は可能な限りダウンサイジングしながら快適な環境を実現するなど、京浜急行電鉄株式会社様とともに、活かす要素と新しくする要素に対する検討をひとつひとつ積み重ねていきました。
さらにこのプロジェクトのポイントとして、これまでホテルとして一体的に運営されてきた事業を切り離し、テナント化することで短期間で投資回収がみこめるテナントビルとしての事業モデルに変換していきます。絶好のロケーションと緑が多い環境を活かしたブライダル施設、ブライダルと連携して運営するガーデンレストラン、宿泊に特化したホテル、既存バンケットを活用したコンベンションルームなど。丹青社では大人が落ち着いた環境を楽しめる場所をコンセプトにリーシングを進めました。
これからの開発の好事例として
2011年4月のオープン後、京急EXイン 品川駅前、THE LANDMARK SQUARE TOKYOともに高い稼働率で営業を続けており、『SHINAGAWA GOOS』全体としても多くのお客さまに足を運んでいただいています。今回のプロジェクトでは、新しいデザインでブランドを構築していくのではなく、既存のデザインや施設規模を活かしながら、最適なテナントのつながりをつくっていくことで新たな魅力を持った施設の価値をうみだしていくことができました。高度成長期や90年代に建設された施設のイメージや設備の老朽化が進む中で、施設のリフレッシュ感創出や再開発計画にとって、事業として成功するリノベーションのよい事例となりました。
撮影:新 良太
プロジェクトメンバー
プロジェクト・マネジメント:千葉 佳広
アートディレクション:高橋 哲、堀尾 奈央
プランニングディレクション:安藤 亨
プランニング:畑 豊道、岩橋 恭平
リーシング:上柳 浩克
アプローチ・共用環境設計:白滝 安雄
サイングラフィックデザイン:高橋 賢治、渡辺 武
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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