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「日本空間デザイン賞2025」金賞 他を受賞しました

  • お知らせ

「日本空間デザイン賞2025」(主催:一般社団法人日本空間デザイン協会、一般社団法人日本商環境デザイン協会)において、当社が空間づくりのお手伝いをしました『ふじのくに地球環境史ミュージアム「全地球史」』が文化交流空間 金賞、『くらすわの森』が複合商業施設空間 銀賞、『大阪・関西万博 日本館』がエキシビション・イベント空間 銅賞を受賞しました。また、下記事例がShortlistおよびLonglistに選出されました。

日本空間デザイン賞は、日本で唯一かつ最大の空間アワードで、卓越したデザインや優秀なデザイナーを発掘し、それを世界へ発信していくことで、空間デザインの新しい可能性を拡げることを目的に設立されたものです。

今回の受賞は、空間づくりに携わりました当社デザイナーをはじめ、関係者にとりましても、大変励みになります。こうした機会をお与えいただいたお客さまはじめ、さまざまな過程でご協力いただきました皆さまにも御礼申し上げます。

今後とも、空間をご利用いただく皆さまの視点を忘れず、お客さまの事業への貢献ができるよう、豊かな空間づくりの取り組みを続けてまいります。

金賞/文化交流空間

『ふじのくに地球環境史ミュージアム「全地球史」』

撮影:Level 9

【デザイン意図】
展示室の床に、ゴロゴロと資料である岩石が置かれているのが今回の空間の特徴だ。実は、そのゴロゴロと置かれている場所や展示方法には意味がある。床面には、展示ステージの役割を果たす世界地図が表現されており、研究者が採取してきた世界の地域に合わせて岩石が配置されているのだ。床に直に置くことで、岩石は地面にあるものという臨場感の演出を狙った。同時に、岩石の周りにグラフィカルに解説文を配することで、意匠的かつ心理的な結界として機能させ、床への直置き資料に対する安全性にも配慮した。このようにして、世界各地で研究者が足元にある岩石から過去の情報を読み取るという学術研究の姿と展示体験を重ねる展示空間の実現を試みた。

【所在地】静岡県・静岡市
【事業主】ふじのくに地球環境史ミュージアム
【当社担当者】
展示デザイン協力:石河 孝浩/展示アドバイス:洪 恒夫

今回の展示の主役は岩石。身近で当たり前のように見ている石について、「来館者が興味を持てる展示になり得るのだろうか。」デザインのスタートは学芸の担当の方との悩みからでした。できないかもしれないけれど、困難な道を選んだからこそのチャレンジが、岩石の新たな見せ方と解説のデザインとして、実を結んだのではないかと考えています。本プロジェクトに関わられた皆さまに、心より感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
(写真・コメント 石河 孝浩)

※応募主体:ふじのくに地球環境史ミュージアム

銀賞/複合商業施設空間

『くらすわの森』

撮影:株式会社 ナカサアンドパートナーズ

【デザイン意図】
養命酒製造のライフスタイルブランド「くらすわ」の体験型複合施設。会社の創立100周年を機に、「くらすわ」が考える「すこやかなくらし」をあらためて広く届けたいという想いを込め、長野県駒ヶ根の森につくられました。広大な大自然の中、その豊かさや癒しを感じられる施設空間となるよう工夫し、ブランドの世界観を丁寧に表現しました。
木漏れ日や風を感じる散策の中で出会う、生産者のこだわりが詰まった食材やおいしい料理、木のぬくもりや香りに触れながら読書を楽しめるライブラリーなど、「おいしい体験」・「たのしい体験」・「すこやかな体験」を通じて、ブランドの魅力を訴求しました。

【所在地】長野県・駒ヶ根市
【事業主】養命酒製造株式会社
【当社担当者】
施設全体・MD企画:渡邉 将人、中山 麻有、森保 友貴/クリエイティブ・アートディレクション:上垣内 泰輔/
デザイン・設計:上垣内 泰輔、立川 美和、TAAO 會田 倫久/制作・施工:堤 雅彦、西野 充俊、奥村 憲樹/
音声ガイドアプリ:名雪 慎也/プロジェクトマネジメント:中村 恒太、林 大

養命酒製造様よりご相談をお受けしたのが2020年。立地・市場・競合の調査・分析・考察を経て、基本構想に始まりワークショップで先方社内の意思を醸成、様々な建築計画上の制約を乗り越え、約4年間をかけて竣工に至った施設となります。1972年に竣工した養命酒製造駒ケ根工場の周りにある138,000㎡の森を活用し、2010年からスタートしたB to Cブランド「くらすわ」のブランド体験の為の複合施設を、社内外の多くのリソースと協働しながら、設計施工にてお手伝いさせていただきました。(写真・コメント 上垣内 泰輔)

<当社実績紹介>
くらすわの森~豊かな森をたのしみ、すこやかなくらしの輪を広げていく~

銅賞/エキシビション・イベント空間

『大阪・関西万博 日本館』

撮影:西部 祐介

【デザイン意図】
「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに、万博会場内の生ごみを利用したバイオガス発電や、世界に貢献しうる日本の先端的な技術等を活用し、一つの循環を創出し、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促します。
展示設計・施工・運営担当者として、計画・設計段階から、総合プロデューサーと何度も議論を重ね、課題を解決するためのアイデアやデザインを何度もすり合わせしました。ユニークな動線設定や、「生きているパビリオン」を体現するエモーショナルなデザインを構築し、画期的な日本館を実現しています。

【所在地】大阪府・大阪市
【事業主】経済産業省
【当社担当者】
クリエイティブチーム統括ディレクター:池田正樹/デザイン・設計:山口徹也、橋本旬平、磯部陽一/コンテンツデイレクション:野本真紀子/
制作・施工:佐竹敬司、山口修平、山中大河、五ノ井菜摘、三浦あかり、小林勇、上村佳子、福山実加/プロジェクトマネジメント:寺門崇、野中清一

日本館のテーマは「いのちと、いのちの、あいだに」。 日本館が考える「循環」とは?
計画・設計段階から、総合プロデューサーをはじめ、様々な方々と何度も議論を重ね、課題を解決するためのアイデアやデザインをモックアップの制作なども通じ、何度もすり合わせしました。その結果、ユニークな動線設定や、「生きているパビリオン」を体現するエモーショナルなデザインを構築し、画期的な日本館を高いレベルで実現できたのではないかと思います。本プロジェクトに関わられた皆さまに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。(写真・コメント 池田 正樹)

<当社実績紹介>
大阪・関西万博 日本館

Shortlist

『Yamaha Sound Crossing Shibuya』

【事業主】ヤマハ株式会社
【当社担当者】ディレクション、デザイン:宮本 厚樹

『ヤマハミュージック横浜みなとみらい』

【事業主】ヤマハ株式会社
【当社担当者】ディレクション:町田 怜子/デザイン:菊地 健、青木 久里子、澤嶋 伶、北川 りさ/企画:矢加部 美穂

『なんばパークス パークスガーデン リニューアルプロジェクト』

【事業主】南海電気鉄道株式会社
【当社担当者】ディレクション:万井 純/デザイン:山崎 亜理沙

『JR WEST Parade Train』

【事業主】西日本旅客鉄道株式会社
【当社担当者】総合ディレクション・デザイン: 那須野 純一/制作・施工:梅本 智哉/プロジェクトマネジメント:菱川 真吾

『そなエリア東京リニューアルプロジェクト』

【事業主】国土交通省
【当社担当者】ディレクション:石河 孝浩/デザイン:金子 華絵/企画:千葉 香菜子、熊谷 麻友子

Longlist

日本空間デザイン賞について

日本空間デザイン賞とは、一般社団法人日本商空間デザイン協会(JCD)と一般社団法人日本空間デザイン協会(DSA)がそれぞれ開催してきたデザインアワードを2019年に合併して創設した、日本で唯一かつ最大の空間アワードです。日本から優れたデザインを定期的に発信し、世界に向かって評価や価値を高めていくことで「空間デザインのちから」を伝えることを目指しています。
日本空間デザイン賞