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赤十字の人道活動への共感を生み、体験を通じて「助ける」行動の第一歩へ繋げる
写真撮影:©河野 政人(ナカサアンドパートナーズ)、動画撮影・制作:株式会社モンタージュ
概要 | 2025年大阪・関西万博に出展した国際赤十字・赤新月運動館。「命輝く未来社会のデザイン」という万博テーマに呼応しながら、施設コンセプトを「人間を救うのは、人間だ。」とし、赤十字の人道活動への共感を生み、支援の輪を広げるために、体験を通じて“人”と“いのち”について考えるデザイン・コンテンツを展開しました。人道を自分ごととして捉えるべく、パビリオン空間を「気づく」「考える」「行動する」をテーマとした3つのゾーンで構成し、体験設計を重視した空間づくりをおこないました。 |
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課題・テーマ | 2005年愛・地球博出展時は、世界で起きている人道危機とそれに立ち向かう人の姿を痛烈に伝え、多くの人々の共感を得た一方で「何かをしたいが、自分に何ができるのか分からない。」という人間誰しもが思う迷いも生じさせました。今回の大阪・関西万博ではその迷いを振り払い、「利他心」と、一歩踏み出す自らの勇気を醸成させることを課題としました。 |
解決策・実現策 | 戦争が今尚続く世界情勢や、日本でもいつ何時起こるかもしれない不測の脅威を目の当たりにし、自分も「助けられる側になるかもしれない」という気づきから、行動の第一歩へ繋げるストーリーづくりを目指しました。また、人の歩みを表した1本の赤いコトの線="コトセン"が人の感情に合わせて空間に豊かな軌を描くビジュアルデザインを展開し、1本の"コトセン"がもう1本の"コトセン"と交わることで大きな力となり、感情が湧き立つ情景を表現。来館者の想いに大切に寄り添う体験設計を施しました。 |
サステナブル設計 | 3R設計:ショップ什器には衣料再生材を用い、パビリオンオリジナルグッズにも地球環境に優しい商材を起用しました。また、使用機材は全て、再利用可能なリース品としました。 ユニバーサルデザイン:音声ガイドや字幕表示などのユニバーサルサービスの整備により、誰でも映像コンテンツを楽しめる取り組みを実践しました。 |
事業主 | 日本赤十字社 |
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業務範囲 | デザイン・設計、制作・施工、映像制作、運営 広告企画・制作、ウェブサイト制作、SNS施策実施(丹青社/CLIPS) バーチャル万博・パビリオン内演出コンテンツ制作、ウェブサイト制作(丹青社/ワントゥーテン) |
担当者 | プロデューサー:鈴木 朗裕、石田 裕美 展示・運営企画:東中川 華子 デザインディレクション:田中 利岳 デザイン・設計:金子 華絵 映像ディレクション:平田 研也、吉上 由香 テクニカルディレクション:小林 勇 制作・施工:荒若 徳 プロジェクトマネジメント:大渕 怜、嶌田 朱里 |
受賞情報 | 「第44回ディスプレイ産業賞2025」入賞 「日本空間デザイン賞2025」Longlist 「第59回日本サインデザイン賞」入選 |
所在地 | 大阪府 |
オープン日 | 2025年4月 |
ウェブサイト | https://expo2025.jrc.or.jp |
タグ |
デザインディレクション
田中 利岳
ミュージアムを中心に、子ども関連施設や防災・震災関連施設など、多岐にわたる施設を手がける。各施設のテーマを空間デザインへと繋げる文脈を確立し、メッセージ性とアクティビティが広がる場へ仕立てることに強く力を注ぐ。「何度でも訪れたくなる施設づくり」をモットーに、全国を行脚中。
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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