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広島平和記念資料館東館

最新の演出技術も活かし、原爆の惨禍を克明に伝える

  • 文化空間
  • みずみずしい広島の街を一瞬にして破壊する原爆の凄惨さを映像と音響の演出で再現

  • 1945年8月6日を境に、被爆の前と後の対照的なさまをあらわす

    1945年8月6日を境に、被爆の前と後の対照的なさまをあらわす

  • 原爆などの情報を閲覧できる「メディアテーブル」(手前)、触って比較できる被爆前後の原爆ドームの模型(奥)

    原爆などの情報を閲覧できる「メディアテーブル」(手前)、触って比較できる被爆前後の原爆ドームの模型(奥)

  • 映像演出により、原爆がさく裂する瞬間を目の当たりにする「ホワイトパノラマ」

    映像演出により、原爆がさく裂する瞬間を目の当たりにする「ホワイトパノラマ」

  • 広島平和記念資料館東館
  • 1945年8月6日を境に、被爆の前と後の対照的なさまをあらわす
  • 原爆などの情報を閲覧できる「メディアテーブル」(手前)、触って比較できる被爆前後の原爆ドームの模型(奥)
  • 映像演出により、原爆がさく裂する瞬間を目の当たりにする「ホワイトパノラマ」

撮影:株式会社 ナカサアンドパートナーズ、動画撮影:WOW

実績について

概要 広島平和記念資料館東館がリニューアルされました。展示室は主に3つのエリアで構成されています。「導入展示」には、広島市街地を模した白いジオラマに原爆投下時のCG(コンピューターグラフィックス)映像を投影し、一瞬で街が破壊された様子を再現する「ホワイトパノラマ」が設置されています。また、原爆のしくみや核開発の現状を解説した「核兵器の危険性」、復興や平和への取り組みを紹介する「広島の歩み」などのエリアがあります。
課題・テーマ 原爆によってものごとが一瞬にして無くなることの意味を考えるきっかけを与える場にすること。また、原爆の非人道性、被害の凄惨さを後世により分かりやすく伝える展示にすること。
解決策・実現策 被爆の前と後、崩壊と復興、生と死など、原爆がもたらした出来事の対の関係性に着目し、対比のデザインを徹底しました。このことで、記憶の顕在化を試みています。また、「ホワイトパノラマ」や大きなタッチパネル型情報端末「メディアテーブル」などの技術を取り入れたり、被爆前後の原爆ドームの模型を展示し、触ることで原爆の威力を感じられるようにするなど、感覚に訴える手法も導入しています。あらゆる人に伝えるべく、18言語と手話動画による解説も備えました。

基本情報

事業主 広島市
業務範囲 展示企画、デザイン・設計、制作・施工
担当者 総括責任者:藤井明文
デザインディレクション:田中利岳
プランニング:島智子、小杉重信、倉本大樹、西川瑛海
デザイン:田中利岳、深野正典、内海理美
映像コンテンツディレクション:丹青研究所 塩田達郎
サインディレクション:高橋賢治
制作・施工:加藤勝実
受賞情報 「DSA 日本空間デザイン賞 2017」大賞 / 日本経済新聞社賞
「第36回ディスプレイ産業賞(2017)」大賞(経済産業大臣賞)
「第51回日本サインデザイン賞」サインデザイン奨励賞、中国地区 地区デザイン賞
「2017 Best of Year Awards」(アメリカ) Winner for Museum/Gallery
「IIDA Global Excellence Awards 2017」(アメリカ) Winner for Institutional
「iF DESIGN AWARD 2018」(ドイツ)iF DESIGN AWARD
「German Design Award 2019」(ドイツ)Special Mention
「FX 国際インテリアデザイン賞 2018」(イギリス)Finalists
「D&AD賞2020(D&AD Awards 2020)」(イギリス)Yellow Pencil (Hiroshima Peace Memorial Museum)
「ICONIC AWARDS 2020」(ドイツ)Winner(Hiroshima Peace Memorial Museum)
所在地 広島県
オープン日 2017年4月
ウェブサイト http://hpmmuseum.jp/
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※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。