飛驒高山美術館
飛騨高山の自然や四季のうつろいが感じられる空間の中でアート鑑賞する場を創造
【展示室1】ガレの杜~アール・ヌーヴォー | 北アルプスにたなびく幽玄な朝霞の中に作品が浮かぶ静謐な空間。「ガレの杜」を象徴する正面の左官壁がアクセントになる
事例概要
岐阜県高山市に新築された完全会員制リゾートホテル「サンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート」内に併設され、同地にあった旧飛驒高山美術館の名称とコレクションを受け継ぐ美術館です。世界中から収集された16~20世紀のガラス工芸品をはじめ、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、現代作家のガラス工芸品や、19世紀末の家具やランプなどを展示しており、宿泊者はもちろん、一般の方も利用できます。
課題/テーマ
建物は雄大な北アルプスをのぞむ高台に建ち、施設全体のコンセプトは「アートギャラリーリゾート」。こうした立地環境や施設コンセプト、またホテル内に併設されることを踏まえたアート鑑賞の場として整備すること。
解決策/実現策
作品にあしらわれた自然と高山の豊かな自然が呼応するように、視覚、聴覚、嗅覚で感じる体感性を重視した空間をしつらえ、展示空間そのものもアート体験の場としました。テーマ性のある5つの展示室で構成し、高山の豊かな自然のうつろいを空間デザインに取り込むとともに、個々の作品の魅力を最大限に引き出す展示手法にこだわり、この地でしか実現できない唯一無二の作品との出会いの場を創造しました。
環境配慮設計
ユニバーサルデザイン:海外からも多くの観光客が訪れる地域であることを鑑み、6カ国語対応の携帯ガイダンスを整備しました。
- 事業主
- リゾートトラスト株式会社
- 業務範囲
- 建築設計:株式会社日建設計
展示企画、デザイン・設計、サウンドデザイン、制作・施工、内装監理:株式会社丹青社
- 当社担当者
- デザインディレクション:加藤剛
展示企画、デザイン・設計:服部純
制作・施工:阿部智紀、周防健翔
プロジェクトマネジメント:橋爪晶平
- 所在地
- 岐阜県
- オープン
- 2024年3月
- ウェブサイト
- https://htma.rtg.jp
撮影:フォワードストローク
展示企画、デザイン・設計
服部 純
展示企画、デザイン・設計
服部 純
2007年に株式会社丹青社に入社。博物館や科学館、企業系ミュージアム、企画展など、さまざまなミュージアムの設計に携わる。リアルな空間だからこその、キモチが高まるコミュニケーションの場を追及している。
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