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展示とホスピタリティの双方を強化し、一年を通した来館者の満足度向上へ
撮影:株式会社 ナカサアンドパートナーズ 河野政人
概要 | 恐竜に関する資料の展示数において国内最大級の「福井県立恐竜博物館」。2024年の福井での北陸新幹線開通に合わせ、博物館の機能を強化し、来館者の満足度向上を目指した増改築プロジェクトです。当社は増築された新館および本館に新設されたライブラリー・キッズスペースや連絡通路のほか、全体サイン計画を含む展示設計と展示制作・施工を手がけました。 |
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課題・テーマ | 夏休みやゴールデンウィーク期間中の来館者の集中による混雑に加え、北陸新幹線開通による来館者のさらなる増加が予想される本施設に対し、新たな体験づくりや多くの来館者を受け入れられる整備を行い、季節を問わず楽しめる拠点とすること。 |
解決策・実現策 | エントランスやロビーの拡充に伴うサイン計画の見直しや、キッズスペースやライブラリー等を新たに整備しホスピタリティ面の改善を行いました。さらに、通年楽しめる化石研究体験室や3面大型映像など体験型コンテンツの整備、博物館を象徴するシンボルモニュメントの設置等で魅力の向上を図り、いつ訪れても満足できる施設づくりを目指しました。 |
環境配慮設計 | 3R設計:化石発掘体験において、実際の発掘作業により発生した屑石を体験に利用することで、廃棄物の量を減らしています。 省エネ設計:省電力・長寿命・高耐久のLED照明を採用しました。 文化財保存設計:骨格標本や化石の展示・保存環境に対応すべく、特別展示室のガラス展示ケースはエアタイトケースを採用しています。 |
全体ディレクション
大倉聡明
大型物販店や書店、アパレル、ホテルなどの商業空間に加えて、水族館や展示会などのイベント・エンタテインメント空間のデザインも手がける。幅広い専門知識を活用した、デザイン・設計業務を行っている。
主な実績
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
角川武蔵野ミュージアム
図書館、美術館、博物館が融合した新しいコンセプトの文化複合施設
豊田市博物館
市⺠を中⼼に多様な⼈々が集い、交流する「みんなでつくりつづける博物館」
糸満市観光文化交流拠点施設 くくる糸満
糸満の歴史や文化を紐解き、その多彩な魅力を未来へと継承する
天草市立御所浦恐竜の島博物館
天草の化石から太古の世界に思いを馳せる、島内の化石採集・自然観察の拠点施設
飛驒高山美術館
飛騨高山の自然や四季のうつろいが感じられる空間の中でアート鑑賞する場を創造
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館
貴重な遺跡に残された痕跡から、室町時代の歴史と暮らしに触れる
芦原温泉駅西口賑わい施設アフレア ふくいミゅ~ジアム
あわら温泉を核にした福井の魅力発信拠点と市民の憩いの場を両立
市原歴史博物館
可変型の常設展示を備えた、市内のフィールドミュージアムの拠点施設
展示企画
篠原 宏一
主にミュージアムなどの文化施設、文化催事などの展示において、情報・体験・コミュニケーション全般の企画を担当。近年は自然や環境、サステナビリティに関するテーマ、マンガをはじめとしたジャパンカルチャーに関するテーマなど、国内外で社会的潮流となっているテーマの空間づくりに積極的に取り組んでいる。静岡大学非常勤講師。
主な実績
デザイン・設計
倭文 諭
物販・飲食店などの専門店から企業のイノベーションセンター、オフィスの設計などを経て、現在は文化施設の設計を主に手がけている。「モノやコト」と「人」との間にある接点を紡ぎ合わせながら、誰もが夢中にそして記憶に残るような空間や体験づくりを心がけている。