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品川区立環境学習交流施設 エコルとごし

「未来をつくる子どもたち」と「子どもを支える人たち」が主役となり、緑豊かな戸越公園と寄り添い育む環境学習施設

  • 文化空間
  • コミュニティラウンジ:大きな間口で戸越公園の環境とつなぎながら、地域住民が自由に過ごせる憩いと交流の場

    コミュニティラウンジ:大きな間口で戸越公園の環境とつなぎながら、地域住民が自由に過ごせる憩いと交流の場

  • ワークショップでできた作品や環境に関する書籍や図鑑などを展示し、自由に手に取り観覧できる多摩産材の木のシェルフ

    ワークショップでできた作品や環境に関する書籍や図鑑などを展示し、自由に手に取り観覧できる多摩産材の木のシェルフ

  • バランスプラネット:自らが暮らす空間を舞台に、身体を動かして環境と生活のバランスを楽しく学ぶ没入型映像空間

    バランスプラネット:自らが暮らす空間を舞台に、身体を動かして環境と生活のバランスを楽しく学ぶ没入型映像空間

  • トイカケのジカン:自らが過ごす様々な尺度の時間を通して、環境を見つめなおす体験展示空間

    トイカケのジカン:自らが過ごす様々な尺度の時間を通して、環境を見つめなおす体験展示空間

  • 日常生活の廃材でできた再生材盤面で、環境のメッセージを来館者に問い掛けるサインと解説

    日常生活の廃材でできた再生材盤面で、環境のメッセージを来館者に問い掛けるサインと解説

  • メッセージ展示室:100年先の環境を想像し、今自分がやれることを思い描き、意識の芽吹きとして展示される空間

    メッセージ展示室:100年先の環境を想像し、今自分がやれることを思い描き、意識の芽吹きとして展示される空間

  • 環境保全に向けた多様な取組みが、施設を中心に「わ」となり広がるロゴマークが施されたエントランスファサード

    環境保全に向けた多様な取組みが、施設を中心に「わ」となり広がるロゴマークが施されたエントランスファサード

  • 品川区立環境学習交流施設 エコルとごし
  • コミュニティラウンジ:大きな間口で戸越公園の環境とつなぎながら、地域住民が自由に過ごせる憩いと交流の場
  • ワークショップでできた作品や環境に関する書籍や図鑑などを展示し、自由に手に取り観覧できる多摩産材の木のシェルフ
  • バランスプラネット:自らが暮らす空間を舞台に、身体を動かして環境と生活のバランスを楽しく学ぶ没入型映像空間
  • トイカケのジカン:自らが過ごす様々な尺度の時間を通して、環境を見つめなおす体験展示空間
  • 日常生活の廃材でできた再生材盤面で、環境のメッセージを来館者に問い掛けるサインと解説
  • メッセージ展示室:100年先の環境を想像し、今自分がやれることを思い描き、意識の芽吹きとして展示される空間
  • 環境保全に向けた多様な取組みが、施設を中心に「わ」となり広がるロゴマークが施されたエントランスファサード

写真:株式会社 ナカサアンドパートナーズ 河野政人 動画:株式会社 マルトラ

実績について

概要 品川区の戸越公園内に新設された、東京都内の学習交流施設。都内公共建築物として初となる建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)における「Nearly ZEB(ニアリーゼブ)」の認証を取得しました。地中熱を活用した空調設備などの省エネに加え、太陽光発電など自らエネルギーを創り出す(創エネ)環境配慮技術を数多く採用しています。世界的な環境課題を背景にした環境教育へのニーズの高まりを受け、「つなぐ・つづける・つくりだす~エコなミライへ~」が基本理念になっています。主なターゲットは「未来をつくる子どもたち」と「子どもを支える人たち」。3階に配置された展示空間では、身体を使って楽しむ映像展示室と、環境情報を体験的に学ぶ常設展示室で構成されています。
課題・テーマ 漠然としすぎてイメージしにくい、身近すぎて意識しにくい、という環境が持つイメージに対して、利用者が自分自身の事柄として認識し、現在・未来の環境や暮らしを考えるきっかけをつくること。
解決策・実現策 環境をいかに「⾃分ごと化」するか。その意識づくりを行うため、「自分と環境のつながりを考える展示」を目指しました。体験や体感を重視した展示を軸として、自分が暮らす「空間」から、環境と生活のバランスを考えること。自分が過ごす様々な尺度の「時間」を通して環境を見つめること。これらを通して環境の課題を自分ごととして捉え、100年先の未来を考えてもらうきっかけになる設計を行いました。
環境配慮設計 3R設計:施設内サイン・解説計画として、生活で廃棄された廃材を用いた盤面を採用。環境への問い掛けとして整備を行いました。
省エネ設計:「Nearly ZEB認証」を取得した建築に呼応する形で、各種設備を運営の中で合理的に制御ができるよう設計を行いました。

基本情報

事業主 品川区
業務範囲 施設コンセプト企画、展示企画、デザイン・設計、制作・施工、各種調査、ウェブサイト制作、プロジェクトマネジメント
担当者 プランニングディレクション:篠原宏一
デザインディレクション:田中利岳
プランニング:伊藤真琴、(株)丹青研究所 外山美穂
デザイン・設計:大橋勝久、山口徹也、橋本旬平
サインディレクション:高橋賢治
制作・施工:樋口智哉、高橋一孫
大型映像テクニカルディレクション:鈴木朗裕
ウェブサイト制作:高橋宗宏
プロジェクトマネジメント:音羽輝信
受賞情報 「第16回キッズデザイン賞」
「日本空間デザイン賞2022」Shortlist
「第56回日本サインデザイン賞」入選
「2022年度グッドデザイン賞」
「iF DESIGN AWARD 2023」
所在地 東京都
オープン日 2022年5月
ウェブサイト https://ecoru-togoshi.jp/
タグ
田中 利岳

デザインディレクション

田中 利岳

ミュージアムを中心に、子ども関連施設や防災・震災関連施設など、多岐にわたる施設を手がける。各施設のテーマを空間デザインへと繋げる文脈を確立し、メッセージ性とアクティビティが広がる場へ仕立てることに強く力を注ぐ。「何度でも訪れたくなる施設づくり」をモットーに、全国を行脚中。

※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

篠原 宏一

プランニングディレクション

篠原 宏一

主にミュージアムなどの文化施設、文化催事などの展示において、情報・体験・コミュニケーション全般の企画を担当。近年は自然や環境、サステナビリティに関するテーマ、マンガをはじめとしたジャパンカルチャーに関するテーマなど、国内外で社会的潮流となっているテーマの空間づくりに積極的に取り組んでいる。静岡大学非常勤講師。