渋谷ヒカリエ ShinQs Switch Room
女性の様々な「Switch」をサポートする新たなレストルーム
遊び心を忘れない女性たちの、好奇心と刺激のSwitchをOnにするSwitch Room
東急百貨店様がプロデュースするShinQsは、渋谷駅東口・渋谷ヒカリエ内の「大人の女性のためのショッピング施設」です。6フロアに配された「スイッチルーム」は、大人の女性のONとOFFを切り替えるための空間として、各フロア違ったテーマをもとに構成された、これまでにないレストルームです。渋谷に大人の女性を呼び戻したい、そんな想いからはじまったこのプロジェクトを、丹青社は企画構想段階からお手伝いしました。女性のための「スイッチルーム」の実現にむけた、女性チームによるプロジェクトをご紹介します。
事例概要
渋谷ヒカリエの商業施設ShinQsに誕生した、レストルームを超えた新たな空間、それが“Switch Room”です。トイレ機能にとどまらない当施設は、ON⇔OFFのSwitch、日常⇔非日常のSwitch、大人の女性が求める様々なSwitchをサポートする、ShinQsのシンボルスペースとなっています。
課題/テーマ
レストルームが不足している渋谷において、渋谷ヒカリエ・ShinQsへの来店のきっかけづくりとなり、店舗滞在時間を延ばす効果を持ち合わせた、ホスピタリティのある新しいレストルームをつくること。
解決策/実現策
施設の顧客ターゲット層に近い年齢、感度を持つ女性たちでプロジェクトチームを結成し、「実際に自分たちが欲しいもの」の感覚を大切にしながらプロジェクトを進めました。全6フロアにおけるフロアマーチャンダイジングから各フロアのテーマを導き、それぞれ異なるデザインと仕掛けを提案。「Switch」する驚きと心地よさを心と体で体験する場をデザインすることで、今までにないレストスペースを実現しました。
- 事業主
- (株)東急百貨店
- 業務範囲
- 施設コンセプト企画、デザイン・設計、制作・施工
- 当社担当者
- プランニング:東中川華子
デザイン・設計:町田怜子、吉田麻紀
- 受賞情報
- 「第6回キッズデザイン賞」
「空間デザイン賞2012」入選
「第46回SDA賞」入選
- 所在地
- 東京都
- オープン
- 2012年4月
女性による女性のための空間づくり
これまでお付き合いのあった東急百貨店様がプロデュースするShinQsの計画において、「これまでにない女性のためのサービス空間」をつくることが命題にあがり、当社は企画構想段階からお手伝いしました。
レストスペースが不足している渋谷において、来店のきっかけづくりとなり、滞在時間を延ばす効果を持ち合わせた、ホスピタリティのある新しいレストルームが求められていました。提案に際し、プランニング・デザインのチームを、ShinQsのターゲット層に近い年齢、感度を持つ女性で構成。お客さまのご担当者も女性で、「女性による、女性のためのレストルームづくり」のプロジェクトがスタートしました。自らの体験や、あったらいいなと普段何気なく感じている想いをもとにアイデアをふくらませ、女性のユーザー目線を大切にしながらプランを提案していきました。
ONとOFFを切り替える特別な空間
プランニングの段階で、トイレ・パウダールームとしての基本機能にとどまらず、大人の女性がONとOFFをスイッチさせる場として、「スイッチルーム」というコンセプトを提案。プロジェクト初期に掲げたコンセプトが、目指していた空間をストレートに表現していたことから、名称として採用されました。
計画当初は1フロアだけに展開する予定が、各フロアの売り場構成にそった空間を提案することにより、6フロアに拡大。フロア・マーチャンダイジングをもとに、各スイッチルームのテーマを導きだしてそれぞれ異なるデザインや仕掛けを展開し、「スイッチ」する驚きと心地よさを体験できる場をデザインしました。「スイッチルームを利用したいから、ShinQsにきた」といってもらいたい、そんな想いを胸に、空間を構成する細部にまで配慮。家具やサイン、装飾品はもちろん、アロマの香りやディスプレイする草花の花言葉まで、利用する方のことを思いながらひとつひとつ丁寧に選びました。
女性ならではのこだわりをカタチへ
内装だけでなく、サインやキャラクターの制作など、デザイナー自身がこれまで取り組んだことのない領域についても、他部署のデザイナーの経験を参考に取り組み、当社がもつノウハウを発揮。プロジェクトチーム内の連携はもちろん、社内のあらゆる協力体制のもと、つくりあげました。オープン後、多数のメディアにも取り上げられ、一般の方のブログやツイッターにおける反響も大きく、これまでにないレストスペースとして多くの方に利用頂いています。
最近では、あらゆる空間づくりにおいて、利用者にとってより使いやすい機能やデザイン性の需要が高まってきました。トイレ・レストスペースや保育園、医療サービス施設など、女性ならではの細やかな観点が求められる空間づくりの事例も増えてきています。社会において働く女性が注目される機会が増えるなか、女性プランナー・デザイナーが活躍する良い事例となりました。
撮影:株式会社ピップス
プロジェクトメンバー
プランニング:東中川華子
デザイン・設計:町田怜子、吉田麻紀
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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