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北海道ワイン本社・醸造所

新たな体験を通して北海道ワインの魅力を国内外の幅広い来場者に伝える

特別テイスティングルーム『Keller3』:地下のワイン貯蔵庫をテイスティングスペースとしても活用できるよう改修し、ワイナリー見学の新たな体験の場として変貌させた


事例概要

日本ワイン[国産ぶどうのみを原料とし、国内で製造されたワイン]を醸造する日本最大のワイナリーである北海道ワイン株式会社が、ブランド価値の強化・向上の一環として進める本社および醸造所のリニューアルプロジェクト。
本社併設の『おたるワインギャラリー』では、お客さまをお迎えするラウンジやブランドショップを改修するとともに、実際の醸造設備内を楽しめるワイナリー見学コースに同社の歴史の紹介や日本最大級のブドウ畑の大型映像、地下空間でのテイスティングスペース等のコンテンツを新設。体験型のワイナリーツアーを通して、北海道ワインの魅力を知ることができます。

課題/テーマ

北海道ワイン株式会社が手がけるブランドワインの魅力を発信し来場者の増加を目指すとともに、商品価値の向上を図ること。
創業時から変わらない理念「ワイン造りは農業なり」が、北海道ワインの原点であり土壌であることを伝えること。

解決策/実現策

国内外から訪れる幅広い来場者への訴求力を高めるため、各エリアの役割を明確化。来場者が必ず訪れるラウンジとショップは、同社の理念に基づいたワインづくりへの関心・理解を深めてもらえるよう、明るく親しみやすいトーンと目に入りやすい映像・グラフィックを用いて情報提供できるようにデザインしました。予約制のワイナリー見学エリアは、醸造所ならではの臨場感を満喫できるよう、あえて工場のしつらえをそのままに、醸造作業の支障にならないよう配慮しながら展示・空間演出を行っています。また同社の直轄農場『鶴沼ヴィンヤード』の美しい四季の風景に没入できる大型映像スクリーンや、ワイン貯蔵庫(ケラー)を改装したテイスティングルームを新設し、特別感を演出しています。

事業主
北海道ワイン株式会社
業務範囲
デザイン・設計、制作・施工
当社担当者
デザイン・設計:山口 萌
制作・施工:森 英順
所在地
北海道
オープン
2023年9月(プレオープン)
ウェブサイト
https://www.hokkaidowine.com/

製造エリア内のワイナリー見学コースに新設した『Vintage Cabinet』。展示された多数の貴重なオールドヴィンテージのワインに囲まれ、特別感を味わえる

バーチャルヴィンヤード:日本最大規模を誇る同社の直轄農場『鶴沼ヴィンヤード』の美しい四季の風景を大型映像スクリーンに投影し、没入体験を創出

製造現場の臨場感を楽しめるよう工場のしつらえを活かした展示空間

エントランスロビーの『ヴィンヤードラウンジ』が来場者を迎える。目に留まるグラフィックでワインづくりへの関心・理解を深める

同社のブランドワインや、よりワインを楽しめるアイテムが購入できるワインショップ

無料で入場できるワインショップのデザインは、明るく親しみやすいトーンと壁面グラフィックで空間にメリハリをつけた

撮影:野原 肇


デザイン・設計
山口 萌

デザイン・設計
山口 萌

プロダクトデザインで培った経験を活かし、細部のディテールを空間内に落とし込み、抑揚のあるデザインを目指している。カラーコーディネートを得意とし、まとまりのある空間デザインを心がけている。

※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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