デザインと社会のかかわり ―
デザインのはたす力、そして豊かな文化の創造

私たちは人間の営みに宿る豊かな創造力を尊重するとともに、「デザイン」が社会と文化と人のこころを豊かにする力を信じ、産業・文化・学術などの面から各種デザイン活動の振興に貢献したいと考えます。

  • ・デザイン関連イベントの企画・開催・協賛
  • ・デザイン業界団体活動の支援・協賛
  • ・講師・パネラー・執筆者等の派遣
  • ・社員のデザイン表現活動に対する支援
  • ・大学寄付研究部門との連携

取り組み事例

東京大学総合研究博物館 ミュージアム・テクノロジー(博物館工学)研究部門との連携

2002年10月当社の寄付により国内初の産学連携ミュージアム・シンクタンクとして誕生した寄付研究部門。「21世紀型ミュージアムを模索する」という大きなミッションのもとに、さまざまな実践的な活動を継続しています。
当社の社員、洪恒夫は展示デザイン分野で東京大学総合研究博物館の特任教授を務め当館を拠点に企画展示、次世代型ミュージアムの実践的研究におけるプランニング・デザインや、教員として活動を行っています。

東京大学総合研究博物館
東京大学総合研究博物館 寄付研究部門
洪 恒夫プロフィール(東京大学総合研究博物館ウェブサイト)

■ 産学連携プロジェクト “どこにでも持ち出せるミュージアム”による学術・文化の情報発信「モバイルミュージアム」

当社は本社オフィスのレセプションエリアに、東京大学総合研究博物館との産学連携プロジェクトである「モバイルミュージアム」を設置しています。大学の学術資源と企業のオフィスを結ぶ、新しい発想でユニット化された展示で、東京大学の標本をコンパクトに展示する実践的研究を通して、オフィスを訪れた皆さまに向けて、学術・文化の発信を行っています。展示コンテンツは自然史、文化史など分野を問わず選択し、定期的に更新しています。

「モバイルミュージアム」とは
モバイルミュージアム

次世代型ミュージアムの実験プロジェクトで、「どこにでも持ち出せるミュージアム」を表現するために考え出された造語です。展示コンテンツをコンパクトにパッケージ化し、学校、住宅、企業、公共施設に展示することで、周囲の空間をテンポラリーなミュージアム空間に変容させます。モバイルミュージアムは、既存のミュージアム・コレクションを流動させることで、幅広い社会層に向けて文化的な資産を提供するツールといえます。

モバイルミュージアム(東京大学総合研究博物館)

現在の展示
ズグロヤイロチョウ

ズグロヤイロチョウ
年代不詳/剥製標本/(旧)老田野鳥館旧蔵/東京大学総合研究博物館研究部所蔵

東南アジアからニューギニアの一部に分布する。日本でも医歯学島での最終例が1例ある。ヤイロチョウ属はアジア、オセアニアの熱帯・亜熱帯森林を代表する鳥の一つで、しばしば林床で活動する。

青釉瓢箪壺

青釉瓢箪壺
年代未詳、乾燥標本、高720 幅150-130、個人蔵

上部の胴にぶどう唐草と「福」「禄」の文字、下部の胴には旗やうちわを掲げた侍者と四騎の騎馬人物文が浮彫によって表現されている。施されている青釉はイスラム陶器によくみられるものである。旧蔵者はユーラシア大陸各地におけるフィールドワークと、東西文化交流や騎馬民族に関する研究で著名な故江上波夫教授(1906-2002)。本品は中央アジア産と推測され、図様なども旧蔵者の関心事をよく示している。(EG03.461)

黄鉄鉱

黄鉄鉱
年代未詳/ソノラ州カナニア(メキシコ)/東京大学総合研究博物館資料部鉱物部門所蔵

黄鉄鉱は自然の造化の不思議さを示す。この標本は六面体であるが、他に八面体、五画十二面体、あるいは、これから組み合わされた外形を示す。各地で広範囲に産出されるが、資源的価値は低い。鉄と硫黄を完全に分離することが難しく、鉄資源になりにくいからである。かつては、硫酸を生産するために採掘されたが、硫黄が石油から回収されるようになり、採掘量が減った。多様な外形と生成条件の関係は未詳であり、研究資源としての価値は十分にある。(IMTC_UT0000097)

ネコ

ネコ

市街地で動物の死体を見つけることは珍しくない。東京でハトやカラスと並んでよく収集されるのが、ネコだろう。これは都内で拾われた死体のネコから作られた全身骨格である。体重5キロ、全長800ミリほどの雌。ごく普通の動物ではあるが、組み上げられた標本からは、ネコ類特有の機能的な形を見ることができる。ネコの敏捷さや柔軟さは、こうした細身の骨格の機能形態によって、実現しているのである。

ハートカム

ハートカム

原節(カム)の回転運動に対して従節が規則的に従動する、カムと呼ばれる基本的な動力伝達機構のひとつ。本模型は明治初頭工部省工学寮において教育用の教材として使われていた。カムの回転中心から端部までの距離が角度に比例していることから、原節(カム)の角速度が一定のとき、従節の速度が一定となる。

イグボ族の小彫像

イグボ族の小彫像ナイジェリア東南部、木彫に彩色、19世紀末

人像を正面観で表現することで厳しい雰囲気がかもし出される。これはアルカイック期のギリシア彫刻に見られる表現法であり、像主の神格化につながる。容易に近づきがたいいかめしさはそこに由来する。イグボの彫刻は首回り、四肢回りの装飾に特徴がある。

朝日貝塚出土の縄文式土器(レプリカ)

朝日貝塚出土の縄文式土器(レプリカ)

縄文式土器の中でも優品として知られている土器の一つ。北陸地方の代表的な縄文時代貝塚遺跡の一つ。富山県朝日貝塚から、1925年に柴田常惠らの調査によって出土したとされている。土器形式としては、縄文時代中期の「上山田式」に分類され、上部の文様のアクセントと胴部の螺旋状の繰り返し隆起線が特徴的、「籠」形に成形されたとされている。(2228, A1506)

■ 産学連携プロジェクト “音声による博物館体験”の提供『ザ・ミュージアム~耳で聴く博物誌~』
 <丹青社+東京大学総合研究博物館 × TOKYO SMARTCASTの共同企画>

「ザ・ミュージアム~耳で聴く博物誌~」

産学連携による共同研究の一環として、声による情報をコンテンツとして届けることによって、誰もが楽しめる新しい鑑賞体験の機会を提供しました。博物館に直接来訪できないユーザーや視覚障がい者にも、地域・身体障がい・その他の要因による鑑賞体験のバリアをなくそうという試みです。放送と通信の特性を活かした新メディア「TS ONE」で、新たな“音声による博物館体験”『ザ・ミュージアム~耳で聴く博物誌~』を放送するにあたり、企画・番組提供をしました。
当社が空間づくりに携わった、「JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク」に展示されている「学術文化財」(標本・資料)を、館長で東京大学教授の西野嘉章氏が毎回1作品ずつ音声で紹介するほか、展示物の画像や関連リンク等も連動し、新感覚の博物館体験を提案しました。
TS ONE:(株)エフエム東京のグループ会社であるTOKYO SMARTCAST(株)が無料デジタル放送「i-dio(アイディオ)」上に開局したフラッグシップチャンネル。

「ザ・ミュージアム~耳で聴く博物誌~」公式ウェブサイト

■ 産学連携プロジェクト “離れていてもネットでつながる博物館体験”の創出
  次世代スタジオ型ミュージアム「ミュージアム ネット アライヴ」

「ミュージアム ネット アライヴ」のようす

空間と空間をネットでつなぎ、それぞれの施設から教育的な発信(対話型、双方向型の講義等)をリアルタイムでおこなうことで、場所を問わずミュージアムをつくりだすプログラム「Museum Net Alive~ミュージアム ネット アライヴ~」を開催しています。
2016年8月に「サマーミュージアム in Tanseisha」と題し、当社社員とその子どもたちを対象に、当社のレセプションエリアであるクリエイティブ・ミーツ内に隕石などの展示物やフォトスポットなどを用意して実施しました。東京大学総合研究博物館 宮本英昭准教授とのコラボレーションにより、NASAエイムズ研究所、アメリカ地質調査所宇宙地質学研究センター、宇宙航空研究開発機構(JAXA)をつなぎ、世界最先端で活躍する研究員にも講師役として参加いただきました。宇宙をテーマにした「つながるミュージアム」を親子で楽しむ夏のイベントとなりました。

「ミュージアム ネット アライヴ」のようす

また、2017年2月には子ども向けの交流イベント「うなぎ博士を目指そう!東大うなぎ教室」を開催。東京大学総合博物館ミュージアム・テクノロジー寄付研究部門協力のもと、宮崎(国際うなぎLABO)、東京(丹青社/品川シーズンテラス)、大槌(大槌文化ハウス)の3ヶ所の研究者と参加者をつないで、クイズやレクチャを楽しみながら、うなぎの謎に迫りました。

今後も、地域やテーマを変えて開催し、次世代スタジオ型ミュージアムによる新たな博物館体験を創出する可能性を模索していきます。

空間デザインの魅力を伝えるオリジナルグッズ製作、ソーシャルネットワークサービスでのコミュニケーション

当社はデザイナー寺田尚樹氏とコラボレーションし、「テラダモケイ・丹青社 スペシャルエディション 1/100建築模型用添景セット <空間づくり>の魅力を伝えたい編」を製作しました。商空間(カフェ&ベーカリー)と展示空間(ギャラリー)のパーツで構成されており、空間デザインの楽しさを体感できるセットになっています。※非売品
ステークホルダーである学生の皆さまに空間づくりの魅力を伝えるため、新卒採用活動の中で面接時に配布しています。また、組み立てたキットの写真を投稿できるソーシャルネットワークサービス “TANSEI POST”を展開し、コミュニケーションできる場を設けています。

TANSEI POST

TANSEI POST
テラダモケイ

教育現場への講師派遣、セミナーへの登壇

セミナーのようす

空間デザインやディスプレイデザインなどの分野を中心に、多数の講演会や大学、専門学校等教育現場へ講師として社員を派遣するなど、産業・文化・学術の振興に貢献しています。
また、当社のもつ資源やノウハウを活かしたセミナーへの登壇や記事の執筆を通して、ユニバーサルデザイン、ホスピタリティの向上等、デザインを通したより良い社会の実現を目指しています。

[過去に当社社員が登壇したセミナーのテーマ]

「日本を伝える文化観光イノベーション」、「選ばれる施設デザイン ~ホスピタリティが伝わる環境演出」、「医療×デザイン 新たな価値」、「事業再生と既存ホテルのリノベーション手法」、「ミュージアムづくりを共に体験し、共に考える」、「こころのユニヴァーサルデザインを共に考える」、「急進するアジアの商空間デザイン戦略」 等

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