東京メトロ上野駅(銀座線・日比谷線)
『美術館のある街』上野を感じることができる駅にリニューアル
銀座線ホーム:
乗降場を「クラシカル美術館」の展示室と位置付け、1000系車両が入線することで完成する展示空間
事例概要
東京メトロが開業90周年を機に進めている銀座線の全面リニューアル。日本最古の地下鉄駅である「銀座線上野駅」と、隣接する「日比谷線上野駅」が一体的にリニューアルされました。通勤・通学利用客のみならず国内外の観光客が多い駅であることから、『上野らしさを感じる駅空間』をテーマに、機能的で安全な新たな上野駅を目指しました。
課題/テーマ
地下鉄の課題である地上(上野の街)とのつながりの創出と、『上野らしさ』をいかして新しい駅空間を生み出すこと。
解決策/実現策
デザインコンセプトを『美術館のある街』とし、「銀座線:クラシカル美術館」「日比谷線:モダン美術館」と2つの駅にそれぞれ個性を持たせました。銀座線は、駅空間に木製回転改札や1000系車両などを展示し、過去と現在の時間をつなぐ、クラシカルな駅空間に。日比谷線は、美術館のホワイトの壁面にフレームが並ぶ、現代的な駅空間へ。『美術館のある街』上野を感じることができる、新しい「上野駅」が生まれました。
環境配慮設計
ユニバーサルデザイン:駅のバリアフリー化、明度差を意識した床材選定、明るさを考慮した照明計画など、地下鉄駅としての様々な制約の中で、安全性に十分配慮した計画をおこないました。
- 事業主
- 東京地下鉄(株)
- 業務範囲
- パシフィックコンサルタンツ(株):建築基本設計、実施設計
(株)大林組:施工
丹青社:基本デザイン、施工(展示)
- 当社担当者
- 基本デザインディレクション:須川 悠理子
基本デザイン:高橋 淳一
施工(展示):関 隆志
展示・映像ディレクション:石田 裕美
- 受賞情報
- 「DSA日本空間デザイン賞2018」入選
「2018年度 鉄道建築協会賞」作品部門 入選
- 所在地
- 東京都
- オープン
- 2017年12月
撮影:鈴木 賢一
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