円谷英二ミュージアム
“特撮の神様”円谷英二監督の生涯と特撮文化を通して、次世代に夢を与える復興のシンボル
特撮と現実世界が交わる『空想アトリエ』。標本や怪獣造形、解説ブックグラフィック、関連図書が棚の上下に配置されている。
事例概要
東日本大震災によって被災した須賀川市が、市民文化復興のシンボルおよび中心市街地活性化のために、 図書館・子育て支援機能等を有する複合施設「須賀川市民交流センター tette」を整備。 その中に同市出身の円谷英二監督をテーマとし、 逆境に挑み続けたその生涯と、 夢とイノベーションにあふれた特撮文化に光をあてた、復興のシンボルにふさわしいミュージアムが誕生しました。
課題/テーマ
特撮の神様と称される円谷英二監督の偉業を顕彰するとともに、 子どもたちに学びの大切さ、挑戦する素晴らしさを伝え、次世代に生きる人に大きな夢を与えること。
解決策/実現策
「展示と図書との融合」を掲げ、テーマに合わせた図書を展示に即して配架。『空想生物学』など、特撮世界と現実の世界をつなぐ架空の学問を設定し、子どもたちが特撮や空想科学から日常的な学びを得てもらうしかけとしました。オリジナル映像「ゴジラ須賀川に現る」では市民参加を実現。展示製作への参加を通じて「市民の記憶に残り、愛着を感じてもらうミュージアム」を目指しました。
- 事業主
- 須賀川市
- 業務範囲
- 展示企画、デザイン・設計、制作・施工
- 当社担当者
- 展示企画:粟國嘉隆
設計・デザイン:加藤 剛
制作・施工:澤畠寿成、飯川隆弘、山田晃裕、原田雄弘
模型・造形:中井弘志
プロジェクトマネジメント:幸 雅文
- 受賞情報
- 「第38回ディスプレイ産業賞(2019)」奨励賞
- 所在地
- 福島県
- オープン
- 2019年1月
撮影:株式会社ナカサアンドパートナーズ 河野政人
プランニング
粟國 嘉隆
プランニング
粟國 嘉隆
ミュージアムを中心に、幅広い分野でプランニングに携わる。モノやヒト、テーマからストーリーを見出し、新たなコンセプトを構築する『物語性』を大切にしながら、お客さまが本当に伝えたいことをかたちにしています。
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