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雄勝硯伝統産業会館

復興のシンボルとして、古くから守られてきた雄勝硯(おがつすずり)の伝統と文化を後世に伝える施設

石の美:静々と浮かび消えゆく書文字が展示室内を浮遊し、数多の言葉が天に昇っていく。工芸品の硯から文化の書文字へと繋がる美の連続性を意識した空間構成


事例概要

2011年3月11日、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた旧雄勝硯伝統産業会館の災害復旧による移転新築として、国指定伝統的工芸品である雄勝硯の伝統と文化を伝える施設。復興のシンボルとして、新たな雄勝地区への集客の拠点となる施設を目指しました。

課題/テーマ

雄勝地区に古くから守られてきた雄勝硯の伝統と文化を後世に伝え、雄勝石のもつ魅力と新たな可能性を発信すること。

解決策/実現策

災害によって一度失われた施設を、未来永劫変わらぬ雄勝石の重厚さ、書道文化の軽やかさを掛け合わせた「美」として蘇らせました。空間内に展示した数多の硯と、映像により室内を巡り天に昇っていく書文字により、工芸と文化が織りなす美の連続性を表現しました。

事業主
石巻市
業務範囲
展示企画、デザイン・設計、制作・施工
当社担当者
デザイン・設計:橋本 旬平、井上 大輔
プロジェクトマネジメント:越前 小太郎
制作・施工:飯川 隆弘
受賞情報
「日本空間デザイン賞2020」博物館・文化空間 銅賞
「第39回ディスプレイ産業賞(2020)」 ディスプレイ産業奨励賞 (日本ディスプレイ業団体連合会賞)
所在地
宮城県
オープン
2020年6月
ウェブサイト
https://www.city.ishinomaki.lg.jp/index.html

硯ウォール:多様な形状をした200個もの硯が空間を覆い、硯の世界へ誘う導入展示

雄勝と石:硯を模したタッチモニターから壁面に硯の基礎知識などの情報が映し出される、ストーリーを意識したデザイン

雄勝石を使用したサイン:重厚さを感じさせる石肌と書体の軽やかな美しさを融合させたデザイン

キャプション台:雄勝石の原石を採掘し、硯職人の手により切り込みを入れ、硯と同様の墨仕上をおこなった

撮影:土田有里子


デザイン・設計
橋本 旬平

デザイン・設計
橋本 旬平

地域に向き合い、文化的文脈を掘り起こすことで、空間デザインの意味と価値を高めることに注力している。主に博物館や資料館等を手がける。

※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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