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世界的建築家の貴重な作品を、日光の雄大な自然を感じられるプレミアムリゾートに
撮影:鈴木賢一
概要 | 大江戸温泉物語が新たに展開するプレミアムブランド『TAOYA(たおや)』、その1号である三重県の『TAOYA志摩』に続くプロジェクト。国立公園内に位置する施設として、日光の雄大な自然を感じられる温泉リゾートホテルです。活気と躍動感溢れるライブキッチンや、屋上には日光の絶景とシームレスにつながるインフィニティ風呂などを設えることで話題性を高めるとともに、既存のお客さまに加えて若い世代も含めた幅広いゲストの満足度を最大限に向上する施設づくりを行いました。 |
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課題・テーマ | 建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を1991年に受賞したポストモダンの世界的建築家ロバート・ヴェンチューリが手がけた貴重な作品をリノベーションするにあたり、その建築の特徴を活かしながら新たな価値を吹き込み、現代の『山岳プレミアムリゾート』を表現すること。 |
解決策・実現策 | ロバート・ヴェンチューリが本建築を設計した際のコンセプトを丁寧に紐解き、そこにあるべき姿を素直にデザインに落とし込む作業を繰り返しました。 『ヴィレッジストリート』と名付けられた大きな吹き抜け通りは、屋外と屋内を垣根なくつなぐことを意識してつくられており、目抜き通りを思わせるにぎわいを感じられるようライブキッチンを中心とした活気あふれる食の祭典を演出しました。建築竣工当時に設置されたシャンデリアは、分解してパーツを利用し新たな意匠としてダイニングホールに設置するなど、彼の思いを現代的にアレンジしながら活かすことを心掛けました。さまざまな建築与件に抗うことなく、そこに在るべき姿を想像し、建築のDNAに新たなコンセプトを埋め込んでいくことで、建築と施設全体の一体感を生み出しています。 |
環境配慮設計 | 3R設計:内装仕上げは新規のものと既存利用をコントロールしながら無駄のない改装計画を推進。シャンデリアも既存パーツをリユースするなど、産業廃棄物の減少に努めています。また、既存建築を最大限に活用しつつ、最小限のデザインでコンセプトを表現できるよう心がけました。 文化財保存設計:世界的建築家ロバート・ヴェンチューリの日本初の作品であり彼の代表作の中で高い評価を受ける本建築を、自然と調和した本格温泉リゾートとして新たな価値の創出につながる設計を行いました。 |
事業主 | 大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社 |
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業務範囲 | 施設コンセプト企画、デザイン・設計、制作・施工 |
担当者 | デザインディレクション、デザイン・設計:眞田章太郎 制作・施工:田口英史、鈴木健史、丹青TDC プロジェクトマネジメント:城水貴夫 |
所在地 | 栃木県 |
オープン日 | 2023年4月 |
ウェブサイト | https://taoya-nikkokirifuri.ooedoonsen.jp/ |
タグ |
デザインディレクション、デザイン・設計
眞田 章太郎
物販店・飲食店・ホテル・大型施設など商業全般デザインを中心に、オフィスやエンターテインメント施設などジャンルを問わず幅広い空間デザインを手がける。事業主様との対話の中からデザインを生み出すことに重きを置き、そのために日頃からさまざまな分野の知見を広げることを心掛け、空間デザインだけではない根本的なソリューションを提案している。
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