サイト内検索
立地・建物の特性を活かし、神戸の文化振興を担う“まちに開かれたミュージアム”
撮影:フォワードストローク
概要 | ブランドショップやカフェが立ち並び、観光客や買物客で賑わう旧居留地に位置する「神戸市立博物館」。建物は、国登録有形文化財(建造物)として登録されている歴史的建造物で、昭和初期の名建築と言われています。こうした立地・建物特性に対し、“まちに開かれたミュージアム”というコンセプトのもと、文化交流および文化発信機能を充実させるため、昭和57年(1982)の開館以来初となる常設展示の全面リニューアルを行いました。 |
---|---|
課題・テーマ | 2フロアにわたり点在していた複数の展示室、ライブラリー、カフェ、ショップなどの諸室を整理し、フロアごとの性格・役割を明確化することで、入館者の利便性を高めること。また、展示ストーリーを刷新・再構築し、所蔵コレクションを利活用すること。 |
解決策・実現策 | 神戸の街に面する1階を入場無料のゾーンとし、歴史展示とカフェ・ショップ、ライブラリーなどを配置。街の賑わいを取り込んで施設の利用を促すと同時に神戸の通史を紹介することで、街とミュージアムが相互に作用する場を築きました。一方、有料の2階展示室では、これまでの常設展示では一部しか公開できなかった国宝を含む国内有数の貴重なコレクションを、最新の展示設備と手法で精緻に展示。わかりやすく伝えるとともに、見応えのある展示空間となっています。 |
環境配慮設計 | 文化財保存設計:免震装置を組み込んだ展示ケースや、安定した室内環境をつくるため、外壁との間に空気層を持たせた2重壁の展示室としました。 |
事業主 | 神戸市 |
---|---|
業務範囲 | 施設コンセプト計画、展示企画、デザイン・設計、制作・施工 |
担当者 | プロジェクトリーダー:馬場健二 デザインディレクション:高辻純哉 展示企画:津田 真 デザイン・設計:福田 隆、竹中賢太 制作・施工:田原大輔、阿部智紀 模型・造形:中井弘志、吉田康寛 映像ディレクション:株式会社丹青研究所 塩田達郎 プロジェクトマネジメント:杉浦正和 |
所在地 | 兵庫県 |
オープン日 | 2019年11月 |
ウェブサイト | https://kobecitymuseum.jp/ |
タグ |
デザインディレクション
高辻 純哉
博物館や企業ミュージアム、ショールーム、展示会など、官民問わず数多くの空間デザインを手がける。展示対象となるモノ・コトの持つ社会的意義を見つめ、デザインによって最大限に引き出すことを常に考えながら、空間づくりと向き合っている。
主な実績
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
角川武蔵野ミュージアム
図書館、美術館、博物館が融合した新しいコンセプトの文化複合施設
豊田市博物館
市⺠を中⼼に多様な⼈々が集い、交流する「みんなでつくりつづける博物館」
糸満市観光文化交流拠点施設 くくる糸満
糸満の歴史や文化を紐解き、その多彩な魅力を未来へと継承する
天草市立御所浦恐竜の島博物館
天草の化石から太古の世界に思いを馳せる、島内の化石採集・自然観察の拠点施設
飛驒高山美術館
飛騨高山の自然や四季のうつろいが感じられる空間の中でアート鑑賞する場を創造
福井県立恐竜博物館(新館)
展示とホスピタリティの双方を強化し、一年を通した来館者の満足度向上へ
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館
貴重な遺跡に残された痕跡から、室町時代の歴史と暮らしに触れる
芦原温泉駅西口賑わい施設アフレア ふくいミゅ~ジアム
あわら温泉を核にした福井の魅力発信拠点と市民の憩いの場を両立