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甲子園歴史館 リニューアル

野球の聖地で受け継がれる歴史と魅力、感動を伝える

ミュージアムゲート:数々の名シーンを映し出す導入映像により、野球の世界へ来館者を誘う


事例概要

阪神甲子園球場南側に新たに誕生した商業施設「甲子園プラス」内に、球場の外野スタンドにあった甲子園歴史館の一部を移転・拡張し、リニューアルオープンした展示施設。阪神タイガース、高校野球、阪神甲子園球場の歴史が一堂に集まっています。丹青社は2010年の開館時に掲げた「歴史と伝統、記憶の継承」という基本コンセプトを軸に、幅広い層の来館者の興味を惹く展示を新たに盛り込んだ施設づくりを行いました。

課題/テーマ

日本の野球の聖地である阪神甲子園球場において、連綿と受け継がれる歴史、さまざまなドラマやシーンに関わる豊富な資料を十分に活用し、野球の魅力と感動を伝え続けるミュージアムとすること。また、365日にぎわいのある“ボールパークエリア”形成に向けて、より多くの方が楽しめる施設にすること。

解決策/実現策

「躍動」「伝統」「熱狂」というキーワードを設定し、収蔵資料6000点(内、展示資料1000点)にのぼる収集・保存物について、「阪神タイガース」と「高校野球」を大きな軸として構成。壁面一杯の写真や大型映像を絡めたダイナミックな展示空間で、野球が持つ熱狂やあふれ出す感動を表現しました。さらに体験型のコンテンツも増やし、より幅広い層の来館者が自ら楽しめるしかけを取り入れています。

環境配慮設計

安全設計:什器の端部など、鋭角な部分を極力排除することにより、不慮な衝突の際などのけが防止に努めています。また、地震時などにおける大型造作物の安全確保のため、構造検証を実施した上で、設計を行っています。

事業主
阪神電気鉄道株式会社
業務範囲
施設コンセプト企画、展示企画、デザイン・設計、制作・施工
当社担当者
展示企画:津田 真
デザインディレクション:高辻純哉
デザイン・設計:北村壽規
制作・施工:北山幸平
プロジェクトマネジメント:杉浦正和、山﨑竜也
所在地
兵庫県
オープン
2022年3月
ウェブサイト
https://koshien-rekishikan.hanshin.co.jp/

栄光のヒストリー:1935年から続く阪神タイガースの球団史を、時代を象徴する選手や出来事とともに紹介。グラフィック内に展示ケースや映像などを調和させることで、解説と展示物をシームレスに見られる構成としている

ヒーロー列伝:阪神タイガースの永久欠番3選手をはじめ、球団史に残る名選手を紹介。ダイナミックなプレー写真や大型映像で躍動感と熱狂を伝える

エントランス:かつて阪神甲子園球場リニューアル前の貴賓室につながる階段で使用されていたシャンデリアを用い、連綿と続く歴史を感じさせながらも、現代的な意匠性を持たせた空間に仕上げた

タイガースロード:細く長い通路に阪神タイガースのチームカラーである黄と黒を対比させた空間を構成。往年の選手の名言や、球団創設から現在まで背番号の変遷を展示する

始まりの一球:1915年に開催された第1回全国中等学校優勝野球大会(後の全国高等学校野球選手権大会)で使用されたボールと、その後の日本高等学校野球連盟の最大加盟校数を示す4253球を対比させ、象徴性を高めている

まんがと甲子園:野球の聖地として多くの野球漫画に登場している阪神甲子園球場。透け感のあるバナーグラフィックを用いた展示で、漫画内に入り込んだような効果を狙った

撮影:フォワードストローク


デザインディレクション
高辻 純哉

デザインディレクション
高辻 純哉

博物館や企業ミュージアム、ショールーム、展示会など、官民問わず数多くの空間デザインを手がける。展示対象となるモノ・コトの持つ社会的意義を見つめ、デザインによって最大限に引き出すことを常に考えながら、空間づくりと向き合っている。

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