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美々卯 本町店

「無名の粋」をテーマに、温かな食の風景を紡ぐ

創業250年。変わらない「食の風景」を大胆に街に開き、新しい町屋と老舗の在り方を発信していく


事例概要

創業から250年以上「うどんすき」をはじめとした日本料理により、食を囲む思い出・記憶を綿々と継承してきた美々卯。旧本町店舗と事務所の建て替えにより新装された新本町店を当社がお手伝いいたしました。2フロアの新装店舗空間において、現代のニーズに合わせた飲食店舗の合理性と、老舗を体感するに至るきめ細やかに隅々まで配慮された設計を目指しました。

課題/テーマ

船場・平野町の伝統を感じさせる本店とは一線を画した、全国各店舗のフラッグシップとなる「現代性」と「美々卯が持つ歴史・老舗の表現」を両立させること。

解決策/実現策

大阪・船場、ものづくりの伝統ある商人の街で脈々と続けられてきた、「うどんをすすり、鍋を囲む」という「食の風景」を大胆にエントランスに配置し街に開くことで、新しい町屋のスタイルと老舗の在り方を提示。食の場を支えてきた無名の職人技にフォーカスし、味とともに技を愉しみ歴史と志を体感する空間を目指しました。奇をてらわず、タイムレスな表現に徹することが「老舗の粋」と考えています。

事業主
株式会社美々卯
業務範囲
デザイン・設計
当社担当者
デザインディレクション、デザイン・設計:大塚知明
プロジェクトマネジメント:加堂靖知、山中怜奈
受賞情報
「日本空間デザイン賞2023」Longlist
所在地
大阪府
オープン
2023年3月
ウェブサイト
https://www.mimiu.co.jp/restaurant/hommachi/

エントランス:大阪・船場商人たちが映し出してきた食の風景を臨みながら、暖簾をくぐり入店いただく

1F待合:月見台に見立てた吹き抜け空間。うどんをすすりながら「月を愛でる」普遍的な悦びを現代の街中に再現

象徴的な月:受け継がれる伝統技術と、美々“卯”を重ねたシンボリックな月

各アート:「食の風景」とともに、それらを支える職人の技を空間に添え、こだわりの志を継承する

2Fダイニングエリア:刻々と変化する大阪の街・風景(壁面)と、現代も変わらない食という行為(客席)の共存を演出する

客席を繋ぐ回廊:大阪・船場の情緒(町屋)も継承する「美々卯の食風景」に、現代のお客さまを誘う

2Fダイニングエリア:開放感ある居心地を重視したダイニングエリア

2F完全個室:モダンに昇華した和個室

撮影:見学友宙写真事務所


デザインディレクション、デザイン・設計
大塚 知明

デザインディレクション、デザイン・設計
大塚 知明

物販店や飲食店など専門店のみならず、ホテル・空港・大型商業施設など幅広い分野で経験とノウハウを積む。事業主とエンドユーザー両方の視点に立ち、「ここでしかできない価値や仕組み」を抽出・融合し表現することで、メッセージ性とホスピタリティの価値を高めることを心がけている。地域の玄関口となる施設計画の経験も多く、地域発信・創生の観点から、さまざまな地域工芸や職人とのコラボレーションにも取り組んでいる。

※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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