KIRISHIMA WALK FACTORY
アート作品と独創的な展示手法を融合させ、企業の魅力も発信する新たな工場見学施設
書道家・李惠氏による高さ9m×幅3mの巨大な日本画は霧島酒造の焼酎造りの源である大地と水、自然への感謝の心が描かれている。施設入口の広い空間のために制作され、その美しさと迫力で参加者を焼酎造りの世界へと引き込む。
事例概要
霧島酒造の工場見学施設である「KIRISHIMA WALK FACTORY」は、製造工程を中心に紹介する従来の工場見学のあり方を一新し、同社のブランディング発信に主軸を置いている。ターゲットは、観光客、インバウンド、地域の皆さん。施設のエントランスにある1階から4階までの吹抜けでは空間を活用したダイナミックなアートによるブランド訴求を展開する。
課題/テーマ
既設の工場見学にはない集客を促す空間展示により、工場見学施設の魅力向上を図ること。それによってブランド訴求力のアップを目指す。観光客など来場者へ魅力を伝え、ファン層の拡大と商品購買意欲を高め、収益に貢献すること。
解決策/実現策
「見えない裏側を見せる」をコンセプトに各工程に潜む焼酎造りへの“見えないこだわり”を来場者の感情に訴えかける“アート”で表現。エントランスの空間では巨大な日本画とシラス台地の地層を表す壁画を企画。シアターでは、サツマイモの目線で焼酎造りの世界を物語る感動的な映像を製作した。来場者が飽きないメリハリのある見学施設の実現を目指した。
環境配慮設計
ユニバーサルデザイン:車いすや子どもに配慮した、動線、造作寸法。外国人観光客に対応した多言語表記。
- 事業主
- 霧島酒造株式会社
- 業務範囲
- デザイン・設計、制作・施工、展示企画
- 当社担当者
- 企画:真家 聡
空間ディレクション:安藤 圭
デザイン・設計:安藤 圭、伊藤 佑子
プロジェクトマネジメント:的場 寿巳
制作・施工:多久島 郁雄
- 所在地
- 宮崎県
- オープン
- 2018年10月
撮影:Blitz Studio/石井紀久
空間ディレクション、デザイン・設計
安藤 圭(あんどう けい)
空間ディレクション、デザイン・設計
安藤 圭(あんどう けい)
携わるプロジェクトは大型エンターテインメント施設から、飲食専用店までジャンルを問わず規模もさまざま。九州を拠点に地域の魅力と文化を発信する空間づくりに取り組んでいる。
事業主や現場の抱える課題を利用者目線に置き換えて、シンプルなデザインとアイデアで解決策を提案している。
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。