Red Bull Kumite Japan 2019
フランスから逆輸入した国際大会で日本独自の空間を演出し、世界と日本のeスポーツ文化をつなぐ
日本へ逆輸入したイベントに“日本らしさ”を加えて演出し、世界と日本のeスポーツ文化の架け橋となっていることを表現
事例概要
日本発のゲームが海外に渡り、2015年からフランスで毎年行われている招待制のeスポーツ国際大会「Red Bull Kumite」。それを日本へ逆輸入したイベント。全世界からの招待選手15名と、予選大会を通過した1名が本戦に参加。予選には全世界から248人参加しました。日本語・英語で全世界に向けて配信を行い、当日の同時視聴者数は5万人以上、累計再生数40万回以上(2020年12月現在)。全世界からの注目を集めました。
課題/テーマ
世界が注目するイベントであるため、フランスひいては世界と日本をeスポーツによって橋渡しをすること。
解決策/実現策
兜や家紋の演出、のぼりを使った意匠を用いるなど、海外から人気の高い”日本らしさ”をイベント全体で表現しました。各選手を武将に見立てた家紋をデザインし配布。戦を制した選手は対戦相手の家紋のほか、自分の家紋をはめ込んだオリジナルの兜のトロフィーを手に入れます。優勝選手がトロフィーである兜を手にした瞬間、会場全体を紙吹雪が包み込み、盛り上がりは最高潮に達しました。逆輸入イベントを通して共有し文化交流することで、この場が世界と日本のeスポーツ文化の架け橋となりました。
環境配慮設計
リサイクル材料:イベントで使用した金網を選手のサインボードとして視聴者へプレゼント。通常廃棄となる建材もイベントの思い出をさらに醸成させる魅力的なプレゼントとして有効活用しました。
リユース設計:会場の建材はシステム材を用いて、廃棄物を最小限に抑えています。
- 事業主
- レッドブル・ジャパン(株)
- 業務範囲
- ディレクション:(株)グルーブシンク
展示企画、デザイン・設計、制作・施工、運営管理、プロジェクトマネジメント:(株)丹青社
- 当社担当者
- デザイン・設計:山下純、伊藤佑子、大久保玲亮
制作・施工:横森栄一
プロジェクトマネジメント:佐野勇人
- 受賞情報
- 「第39回ディスプレイ産業賞(2020)」 優秀賞(経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞)
- 所在地
- 愛知県
- オープン
- 2019年12月
撮影:御園生 大地、(*)丹青社
デザイン・設計
山下 純
デザイン・設計
山下 純
空間というリアルな場を訪れる人の「体験」に主軸をおいたデザインを考える。エンターテインメント、e-Sports関連イベント・常設店、企業ショールーム、物販店、イベントなど、多分野において求められる「体験」にデザインの力で解決策を提案し、実現します。
デザイン・設計
伊藤 佑子
デザイン・設計
伊藤 佑子
イベント分野で多くの経験を積む。ブースデザインからステージ演出、映像演出、コンパニオンの衣装デザインまで、幅広く手がける。空間と合わせて細部まで一貫したデザインをすることによって、イベント全体の感動体験の向上を目指している。
デザイン・設計
大久保 玲亮
デザイン・設計
大久保 玲亮
主にイベント分野で経験を積み、造作のみならず、企画運営や、映像・音響・照明演出など幅広いデザインを手掛ける。コンテンツの魅力を活かしつつ、空間全体の感動体験の向上を常に目指している。
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。