豊島区立トキワ荘マンガミュージアム

現代マンガの巨匠が住み集った「トキワ荘」を再現しその記憶と文化を語り継ぐ、地域の活動拠点

建物は多くのマンガ家が居住していた築後10年頃をイメージしたエイジングを施し、夕暮時は窓明かりの演出を加えた


事例概要

手塚治虫をはじめとする現代マンガの巨匠たちが住み集い、若き青春の日々を過ごした「トキワ荘」。老朽化により1982年に解体された建物を、多くのファンや地域住民の熱望により、マンガミュージアムとして再現しました。新たな施設は「マンガの聖地としま」の象徴として、マンガ・アニメ文化の情報発信拠点、マンガによるまちづくりを推進する地域の活動拠点としての役割を担います。

課題/テーマ

トキワ荘の記憶とその文化を語り継ぐ施設として可能な限り忠実に再現し、ミュージアムとしての機能を確保するため、展示収蔵環境に配慮し、情報発信や地域活性化などに寄与する場とすること。

解決策/実現策

トキワ荘再現のための各種調査によって、設計図が一切残されていない当時の姿を具体化。建築設計では展示収蔵設計のノウハウを活かし、気密性・断熱性を確保。現行法規に則った耐火建築物により再現しました。居住環境は時代感や内外装の風合いまでもを忠実に再現、情報発信等を担う諸室整備や施設運営に関わる開館支援まで、専門スタッフの経験値と相互の連携によって丁寧に課題を解決していきました。

環境配慮設計

文化財保存設計:資料特性に鑑み、収蔵庫では温湿度の自動制御、ガス消火設備を、企画展示室ではそれらに加えて調光式の照明を採用した

事業主
豊島区
業務範囲
各種調査、展示企画、デザイン・設計、制作・施工、運営コンサルティング、プロジェクトマネジメント
当社担当者
総合ディレクション:加藤 剛
調査・企画:(株)丹青研究所 石川貴敏、大木美枝子、中嶋文香
建築設計:加藤 剛、(株)丹青研究所 小林宜文
展示設計:井上大輔
制作・施工:飯川隆弘
模型・造形:中井弘志、吉田康寛、榛澤吉輝
映像:(株)丹青研究所 塩田達郎
運営コンサルティング:岡本真一、土橋桂子、中山直子
プロジェクトマネジメント:田沼 明、鈴木良亮、河合莉沙
所在地
東京都
オープン
2020年7月
ウェブサイト
https://tokiwasomm.jp

当時近隣にあった落合電話局の外壁を模した公園トイレ(左)や丹頂型電話ボックスの設置など、導入空間も一体的に演出

マンガ家たちが居住していた2階にあがる階段は、当時のイメージを大切に、あえてギシギシと軋むように設計した

廊下を挟んで4畳半の部屋が並ぶ。マンガ家が住んでいなかった角部屋をエレベーターにするなどバリアフリーにも配慮

マンガ家たちが深夜に水浴びをしたとの逸話が残る洗面所兼流し台など、当時の生活感も含めて再現した共同炊事場

マンガ家たちが利用した中華料理屋「松葉」の器など、ファン心をくすぐる細かな再現小物を随所に散りばめた

よこたとくおさんの部屋。テレビからは当時のニュース映像やCMが流れ、2階の空間全体に当時の空気感を伝えている

2階の再現空間とは一転、1階は様々な活動の場となるニュートラルな空間。光のゲートが時代を超える境界となる

関連資料の閲覧、ミニ企画展など多目的に活用できるマンガラウンジ。隣の企画展示室とともにさまざまな情報発信をおこなう

撮影:フォワードストローク


総合ディレクション、建築設計
加藤 剛

総合ディレクション、建築設計
加藤 剛

プロモーション、商業施設設計を経て、現在は主に文化、コミュニケーションスペースのデザインディレクションを手がける。「背景にある物語」「おもてなしのサプライズ」「空間における皮膚感覚」を大切に、「訪れた方の人生をちょっとだけゆたかに」する施設づくりを心がけている。

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