渋沢史料館

渋沢栄一の人生を年齢ごとにたどり、追体験できる史料館

天吊りの年齢サインと展示ユニットによる構成。一覧性を重視した配置によって、空間構成と順路が直感的に理解できる。


事例概要

渋沢栄一の活動を広く紹介する博物館のリニューアル。旧渋沢邸に残る大正期の建物「晩香廬」と「青淵文庫」(ともに国指定重要文化財)を活用した施設であり、1982年に開館した後、1998年には本館を増設し、充実を図ってきました。今回のリニューアルでは開館以来の調査研究等の成果や昨今の時代背景を踏まえて展示を刷新。「ふれる・たどる・知る」という3つのテーマ構成で、栄一をより身近に感じられる内容としました。

課題/テーマ

3つの建物(「本館」「晩香廬」「青淵文庫」)による展示の連携を強化すること。本館展示では、細かく区切られた空間によるテーマに即した事績紹介が中心の展示から、栄一の生涯と生きた時代を感じられることができ、空間にもゆとりのある展示へ刷新すること。

解決策/実現策

上記テーマ設定によって3館の役割を明確化。「たどる」「知る」展示は本館で行い、特に「たどる」は、栄一の91年の生涯の足跡を年齢ごとに丁寧に紹介する展示ユニットで構成された印象的な空間としました。多彩な事業遂行の様子を年齢とともに追うことで、思想や活動内容に加えてその行動力や生き様を垣間見ることができ、いまの時代を生きる私たちの道標にもなるような展示としています。

環境配慮設計

文化財保存設計:既存ケースにおいてはケース内の仕上げの改修を行い、展示資料への影響の少ない材料・工法を採用しました。
ユニバーサルデザイン:車椅子利用者でも安全に移動できる通路幅や主要な解説グラフィックの高さ設定、外国人向けの解説として英語併記などを行いました。
省エネ設計:省電力・長寿命・高耐久性のLED光源の照明器具を採用しました。

事業主
(公財)渋沢栄一記念財団
業務範囲
展示企画、デザイン・設計、制作・施工
当社担当者
ディレクション:加藤 剛
展示企画:橋本 由起子
デザイン・設計:石渡 美穂
所在地
東京都
オープン
2020年11月
ウェブサイト
https://www.shibusawa.or.jp/

年齢サインを総覧させることで展示意図を明確にし、その濃密な生涯を全体で感じられる印象的な空間としている。

多彩な事業遂行の様子を年齢とともに追うことで、その行動力や生き様を追体験することができる。

展示ユニットはグラフィック解説(基本情報)と、随時展示替えを行うケース展示、映像展示、引出展示で構成される。

斜めに配したユニットの段差を利用して連続画像を展開。振り返るとかつてあった旧渋沢邸内の建物を見ることができる。

撮影:株式会社 ナカサアンドパートナーズ


ディレクション
加藤 剛

ディレクション
加藤 剛

プロモーション、商業施設設計を経て、現在は主に文化、コミュニケーションスペースのデザインディレクションを手がける。「背景にある物語」「おもてなしのサプライズ」「空間における皮膚感覚」を大切に、「訪れた方の人生をちょっとだけゆたかに」する施設づくりを心がけている。

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