アイケイ薬局 矢中店
地域住民の健康を支える光あふれる調剤薬局
夕暮れ時には、間接照明の明かりがコンセプトを形状化したファサードを浮き上がらせ、温かい光でお出迎えする演出を施している。
事例概要
群馬・高崎で多店舗展開している調剤薬局の旗艦店。通常のかかりつけ薬局を超えた、地域に密着した薬局・薬剤師を目指していることから、「みんなの和が家-Hygge Style -」というコンセプトを設けました。調剤薬局としての機能だけでなく、さまざまな相談に応じたり、物販ゾーンに化粧品のカウンセリングからエステまで配備するなど、普段から気軽に訪れることで、地域の方々の未病対策にもつながる場へと進化させた薬局になっています。居心地の良い空間の中で、気をつかわずにくつろぎ、親しい友人や大切な家族に相談するように、薬剤師やスタッフと来局者がつながることができる、コミュニケーションの創出を目指した施設です。
課題/テーマ
地域のかかりつけ薬局として、薬に関わることだけでなく、健康維持のための予防医療なども気軽に相談でき、居心地が良く、安心と癒しを感じられ、いつでも相談しに行きたいと思える薬局を創造すること。
解決策/実現策
病気の方が来られる調剤薬局であるため、光を浴びることで健康な気持ちになって欲しいとの願いから、光あふれる空間にすることを大前提とし、3面ガラス窓でどの場所にいても「光浴」ができる、来るだけで元気になれるような薬局を目指しました。日中は自然光をたくさん感じられ、日が落ちてくると人工光が自然光とシームレスにつながります。また、シンボルツリーを中心に、中央に全面ガラス張りの調剤薬局の機能を、両サイドにイベント空間にもなるロビーと、カウンセリングができるカウンターを備えた物販コーナーを配することで、どの場所にいる来局者にもスタッフの目が届く、ホスピタリティあふれる空間を実現しました。地域のシンボルとなる塔時計のある外装、内装デザインからロゴ、名刺デザインなどまで総合的にプロデュースしました。
環境配慮設計
ユニバーサルデザイン:丹青社の協業先である、ユニバーサルデザインのコンサルティングをおこなう株式会社ミライロ(2018年丹青社と業務提携)と共に、実地調査と検証をおこない、通路幅、待合の車いすスペースの在り方、調剤カウンターの寸法形状、補助の方の居場所などに配慮した空間を目指しました。また、ロビーには子どもから年配の方まで気軽に使える高さのパーテーション機能も兼ねた本棚を配置。物販コーナーには心から健康になっていただくためのカウンセリングカウンターやエステブースも設置しました。
- 事業主
- (株)サンアイエム企画
- 業務範囲
- 建築および内装基本計画・デザイン・基本設計、ロゴ・名刺デザイン、全体デザイン監修、
家具・店舗サイン・塔時計施工
- 当社担当者
- デザインディレクション、内外装デザイン・設計:鶴谷 真衣
ロゴデザイン:高橋 賢治
制作・施工:新井 直之
プロジェクトマネジメント:橋爪 晶平
- 受賞情報
- 「第56回日本サインデザイン賞」入選
- 所在地
- 群馬県
- オープン
- 2021年5月
- ウェブサイト
- https://ikph.jp/shop
撮影:御園生 大地
デザインディレクション、内外装デザイン・設計
鶴谷 真衣
デザインディレクション、内外装デザイン・設計
鶴谷 真衣
デザインポリシーは『誰かを笑顔にすることができる空間づくり』。業務領域・分野に捉われることなく、リテールデザインをはじめ、企業展⽰や公開空地活性化計画、⽔族館、温浴施設、福祉施設など、さまざまなプロジェクトに参画。 社内外のソフト資源を横断的に結びつけ、企画・デザインをおこなうことで、事業主様の本当に実現したいことへの思いに応える施設づくり、体験価値の創造を⼼がけている。
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。