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浅草ビューホテル アネックス 六区

本物の土地の記憶を旅情として感じられる浅草らしいホテル

無垢の吉野檜を用いて江戸時代の歌舞伎座の木組みを再現した1・2階エントランスの吹き抜け


事例概要

古くには歌舞伎の『江戸三座』が結集し、昭和初期からは映画館や寄席・劇場などが立ち並んだ東京のエンターテイメントの聖地・浅草六区に新たに建てられたホテルです。
その歴史ある伝統・芸能文化の街という立地特性を踏まえ、土地の記憶を旅情として持ち帰っていただくことをコンセプトとしています。
松竹株式会社の協力のもと、歌舞伎から映画にわたるエンターテイメントの歴史を感じさせるさまざまな仕掛けが施されています。

課題/テーマ

浅草観光の新たな拠点として、宿泊しながらも浅草の古今を楽しめる施設とすること。

解決策/実現策

「歌舞伎とキネマ」をテーマとして設定。エントランスに再現した江戸時代の歌舞伎座の木造木組みや、かつてこの地にあった映画館を偲ばせる松竹大船撮影所に遺されたカメラの展示などを通して、土地の記憶をこの場所でしかできない体験へと落とし込みました。さらに、館内に本物の歌舞伎道具や歌舞伎独自の文字を再構成したアートを配することで、宿泊者が古い文化や地域の芸能に触れるきっかけを創出し、驚きと発見を味わえる空間としました。

環境配慮設計

3R設計:銀座歌舞伎座の舞台の張替えで廃棄予定であった檜の舞台板を、ホテル内の舞台板に再利用。資源を有効活用するとともに、歴史の継承と話題性の向上にも貢献しました。

事業主
日本ビューホテル(株)
業務範囲
デザイン・設計、制作・施工
当社担当者
クリエイティブディレクション:上垣内泰輔
デザイン・設計:上垣内泰輔、立川美和
制作・施工:横山淳
プロジェクトマネジメント:片岡聡
受賞情報
「日本空間デザイン賞2021」Shortlist
所在地
東京都
オープン
2023年3月
ウェブサイト
https://www.viewhotels.co.jp/asakusa-annex/

1Fレストラン:併設された舞台の床には銀座歌舞伎座で使用されていた舞台板を転用

1Fレストラン:ホテルの中にもう一つの建物を作り、プライベートサロンとして単独利用ができる母屋として設えた

2階ロビー:松竹大船撮影所で使用されていた映画撮影用のミッチェル撮影機を展示

2階ロビー:吹き抜けを取り囲むカウンターから、木組みを通した風景を見渡せるようになっている

客室:江戸・歌舞伎・浅草をテーマとし、壁面や襖に歌舞伎の役者絵をあしらったコンセプトルーム*

江戸の町人文化から近代の大衆文化に至るまで『キネマと歌舞伎』をテーマに取りそろえた今なお現役の本物の調度で構成*

*写真提供:日本ビューホテル(株)/撮影:株式会社 ナカサアンドパートナーズ


クリエイティブディレクション、デザイン・設計
上垣内泰輔

クリエイティブディレクション、デザイン・設計
上垣内泰輔

1988年入社後、飲食業態の店舗デザインからキャリアをスタート。ファッションビル、複合商業施設の空間ディレクションや、海外の大型展示会パビリオンなどを手がけたのち、2015年、丹青社品川新本社の設計をディレクション。オフィス、ホテル分野の空間デザインに加えて田園都市線2020系の車両デザインを担当するなど、分野を超えて幅広くチャレンジを続けている。

デザイン・設計
立川美和

デザイン・設計
立川美和

飲食店、食物販を中心とする専門店の分野を狭く・深く・長く担当。その中で得た厨房・設備等を含む専門的知識を、ホテル・オフィス・クリニック施設等の他分野にも生かし領域を広げている。気負いのない空間づくりと竣工したときの完成度を高めることを常に心がけている。

※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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