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進化を続けるブランドとの歩み
バーゼルワールドは、世界の高級時計やジュエリーが一堂に会する、世界最大級の歴史ある国際見本市です。毎年3~5月頃にスイス・バーゼルにて開催されます。丹青社は、日本の匠の技と先進技術を世界に向けて展開するセイコーウオッチパビリオンの空間づくりを、2008年からお手伝いしています。継続した取り組みから得たノウハウや関係性を糧に、市場の動きに応じて変化を遂げたプロジェクトをご紹介します。
撮影:株式会社 ナカサアンドパートナーズ、RINO KOJIMA(ライツ撮影事務所.)
| 事業主 | セイコーウオッチ(株) |
|---|---|
| 業務範囲 | デザイン・設計、制作・施工 |
| 担当者 | プロジェクトマネジメント:加納 弘之 デザインディレクション:上垣内 泰輔、万井 純 デザイン・設計:上垣内泰輔、万井 純、猪瀬 恭志、菊地 健、瀬野 文雄 制作・施工:今井 敏二、早川 淳也 |
| 受賞情報 | 「ディスプレイデザイン賞2008」優秀賞 「JCDデザインアワード2008」BEST100 「ディスプレイ産業賞2008」ディスプレイ産業優秀賞 「ADAM賞(ドイツ)」ブロンズ賞 「ディスプレイデザイン賞2011」入選 「DSA空間デザイン賞2014」入選 |
| 所在地 | バーゼル(スイス) |
| オープン日 | 2008年-2015年 |
| ウェブサイト | http://www.seiko-watch.co.jp/ |
| タグ |
当社は2008年より5年ごとに実施されるデザインコンペティションに参加し、セイコーウオッチ様のパートナーとして歩み始めました。当時、高級時計市場が活性化していた最中、セイコーウオッチ様は日本のトップブランドとしてバーゼルワールドに出展。十分な知名度を活かして海外市場でのプレミアム感を高め、高級時計のユーザーの中でも特に目が肥えた層へのグローバルなブランディングを狙いとしていました。
2008年、当社は「ブランド・パーソナリティをより深く体現する環境」をテーマにしたデザインプランを提案しました。「セイコーらしい世界観の中で、より深く知ってほしい」という想いから、外観にショーウィンドウを配するという暗黙のルールを打破。商品展示は内部に展開してパビリオン全体をシンボリックに表現し、中に進むにつれて訪れる人がセイコーの世界観に浸れる空間をつくりあげました。独自のテーマを踏襲して周囲のパビリオンとは異なるたたずまいにすることによって、会場内での存在感を際立たせました。
2008-2012年のデザイン「The Cube」。外観には商品展示のショーウィンドウは設けず、シンボリックに表現
パビリオン内部に配されたショーウィンドウの道が、セイコーが繰り広げる世界観の中へ招き入れる
バーゼルワールドのスタンダードなスタイルに則って、ひとつのパビリオンデザインを5年間継続使用。デザインの新鮮さを維持しつつ、各年の商品ラインナップに合わせて展示内容を随時リニューアルしました。
こうした中で高級ラインナップに加えて、中価格帯ラインナップの販促も強化していきたいというセイコーウオッチ様の依頼を受けて、2013年の新パビリオンデザインのコンペティションでは、2軸の商品ラインのコンセプトを明確に体現しうる施策を明示しました。匠の技でつくりあげる高級ラインナップと先進技術を主軸としたラインナップ、それぞれを訴求するセイコーウオッチ様の戦略に応じた展示演出プランを展開。ふたつの軸をパビリオン全体で表現しつつ日本のもつ独特な美意識を細部にまで施した、市場のニーズの変化にあわせた訴求力の高いパビリオンをつくりあげました。こうした取り組みを評価していただき、継続的なパートナーとして現在に至ります。
「グランドセイコーウィング」の高級感と「セイコーウィング」の先進性、ふたつの異なる顔をパビリオン全体にて表現
優れた機能特性をもった商品であっても、見る人のこころに響く展示表現をしなければ結果につながりません。日本と海外では感性が異なるため、現地の人に訴えかける演出方法をセイコーウオッチ様と検討。日本の職人の技術を間近に見られるデモンストレーションや、時計を構成する部品でつくりあげた象徴的なディスプレイと最先端技術による映像表現など、日本の技術を伝える場であるだけでなく、先進的な空間表現を繰り広げました。また、邸宅をイメージしたくつろげるラウンジやバーを設け、訪れる人をもてなす場をつくりあげました。
継続して取り組んでいるからこそ得られる気づきを糧に、商品のブランド戦略やスペックの理解はもちろん、市場の分析と考察を重ねて有効な表現を検討。お客さまの抱える目標や課題を共有しながら、デザイン・制作などあらゆる面における解決策を模索し、形にしていきました。セイコーウオッチ様が、世界に誇れる先進技術を発信し、良質な製品を生み出すブランドとして世界市場で評価される歩みを、今後もお手伝いしていきたいと考えています。
3人の写真家による時計のフォトブックを映像で演出
くつろげるラウンジやバーで来場者をもてなす
デザインディレクション
上垣内 泰輔
1988年入社後、飲食業態の店舗デザインからキャリアをスタート。ファッションビル、複合商業施設の空間ディレクションや、海外の大型展示会パビリオンなどを手がけたのち、2015年、丹青社品川新本社の設計をディレクション。オフィス、ホテル分野の空間デザインに加えて田園都市線2020系の車両デザインを担当するなど、分野を超えて幅広くチャレンジを続けている。
※実績紹介に記載されている情報は、掲載時点のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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デザイン・設計
猪瀬 恭志
文化施設の空間づくりを経て、飲食・物販等の店舗づくり、オフィス、イベント等、さまざまな空間づくりに携わる。業種業態に関わらず、幅広い領域での課題解決型デザインを日々追求している。最近では、医療分野(クリニック、健診センター)や、スポーツホスピタリティ施設等、社会的に注目が高まっているホスピタリティ空間の設計を中心に活動している。