第一滝本館
地域の資源を活かし、登別温泉らしさを表現
登別温泉最大の源泉である地獄谷を左官で表現したアートウォールと、左官で地層を表現した柱
事例概要
北海道内でも古い歴史を持ち、登別温泉地の歴史そのものである老舗旅館第一滝本館。地獄谷を眼前に望む1500坪の広さを誇る大浴場、本館・西館・東館・南館の複数の客室棟からなる大型旅館です。今回は大規模改修に伴い、ロビーと南館客室棟の改装のインテリアデザインを担当しました。
課題/テーマ
北海道登別にある旅館ならではの特色を出すこと。客室は多様化するゲストニーズに応えるために従来の和室から洋室へと改装すること。海外からの団体ツアー専用のラウンジを新設するなど、インバウンド対応を充実すること。
解決策/実現策
ロビーには地獄谷をイメージさせるアートウォール、柱、カーペットを配し、登別温泉らしさを表現しました。南館客室は周囲が緑深い山に囲まれたロケーションから「森で目覚める宿」というテーマを設定。洋室とはいえ、旅館の和の雰囲気を感じられるように、障子と濡縁スペースを設けるなど和の要素を取り入れました。また、北海道のシンボルでもある白樺の木々をアートワークや照明のデザインに活かしています。団体ラウンジは地獄谷の鬼を描いたモザイクアートをそのまま残して空間のシンボルとしました。
環境配慮設計
ロビーでは既存の天井グリッドを、団体ラウンジでは既存の鬼のモザイクアートをそのまま利用して空間の中で活かしました。
- 事業主
- (株)第一滝本館
- 業務範囲
- デザイン・設計、制作・施工(共用部):(株)丹青社
制作・施工(客室):鹿島建設(株)
- 当社担当者
- ディレクション:石井 康祐
デザイン・設計:鎌田 禎志
- 所在地
- 北海道
- オープン
- 2019年8月
撮影:鈴木 賢一
ディレクション
石井 康祐
ディレクション
石井 康祐
物販店、飲食店などの商業空間からオフィスなどのコミュニケーションスペース、近年はホテルなどのホスピタリティ空間のデザインを中心に活躍。幅広い分野を手がけることで得た経験や知識を活かし、ユーザー目線とクライント目線を大事にしつつ、常に新しいデザインにもチャレンジし続けている。
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